脱線コラムVol.1:Audio/IF 遍歴〜202004

ふと振り帰ったら、とんでもない量のAudio/IFを通り過ぎてるなと。

ちなみにここより前はハードウェアが何個も繋がなきゃ制作ができなかったいわゆるDAW前史ね。MPC2000XL,TRITON,FANTAOM,AW4416,E-MU系とかを駆使してもんです。

さて、記憶を辿ると20年くらい前から始まります。

・M-AUDIO PCIのモデル→渋谷のKEYで買ったよくわからないモデル。世の中にまだUSB(しかも1.1とかかな?)って言葉が浸透してなくて、言われたままに買ったら、全く分からなかった。。一緒に買ったCubasis(今やiOSアプリですね。)も意味不明でした。この後に知り合った人にDPを教えてもらって、正式にDAWの世界に入ります。で、DPに合わせて初めて自分のMacbookを買ったよね。もちろん、中古でしたが。

・MOTU 828→憧れのFireWireモデル。この当時のDPはMOTU製のインターフェイス以外まともに動かなかったのです。

・DIGIDESIGN Mbox→レコスタに行く回数が増え、手元にProtoolsが必要に。でも、LEは32chというとんでもない縛りがあって大変でした。

・MOTU 828MK2→制作はDPだったので、828からの正当進化。今からでは考えられないくらいMOTUのインターフェイスが主流でしたね。

・MACKIE ONYX400F→これ良かった。ONYXプリって今でも全然いける。ONYX800Fだっけかな。そんな名機あったね。

・MOTU 828MK2(2度目)→けど、DPとの相性は、、、でやっぱり買い戻し(笑)をもう何回。どうしても飽きて他のが欲しくなるんだけど、買い替えるとDPが安定しなくての繰り返し。

・FOCUSRITE SAFFIRE→外作業が増えたから小さいのをと。でもドライバーが全然ダメだったので、828mk2(3度目)にもどる。

・M-AUDIO FW410→なんとなく。結構好きだったな。この頃からUSB2.0のインターフェイスが出てきましたね。その向かいM-AUDIOはミドルクラスの覇者みたいな感じだったね。今は立ち位置がよくわからないけど。

・DIGIDESIGN Mbox 2→出たからには買うでしょ的な。同時に外作業用にMbox Microってのも使ってました。今のApogee Grooveみたいな形のヘッドファンだけさせるやつ。この当時Protools(PT8まで)はDigigesignのIFが刺さってないと起動できなかったのです。iLok対応したときの世間の盛り上がりはすごかったよね。やっと好きなIF使えるってなって、同業者はみんなApogee EnsembleかRME Fireface800とか買ってた。

・Digigesign 002 RACK→Mbox 2だとINが足りなくてなってきて。

・Digigesign 003 RACK→ここも正当進化ですね。002より癖がなくて好きでした。

・Apogee DUET(初代シルバー)→ソフトシンセで良くない?時代スタート。このタイミングでDAWが一旦、LOGICになる。

・Digigesign 192I/O→Macのパワー不足で泣く泣くTDM時代へ。プラグインとかも含めると全部で150〜200万位かかったね〜。この当時コラボとかが多くて、ボーカルトラック数とかとんでもなかったんだよね。M-floとか流行ってました。

・Apogee Symphony(初代)→TDMでもNativeでも使える数少ないモデルだったので買ったのですが、Native接続用のUSBの音が他のモードに比べて悪すぎて悲しかった記憶が。。本当に誰もが憧れたよね。AD-8000とRosetta200とも使ってたから。プロといえばApogeeみたいな時代。これもってたらかなり箔がついたもんです。

で、この頃制作はPT&Symphony&BenchmarkのDAC→SymphonyのDAが緩くて引き締めるために買った記憶が。外部クロックとかハマったのもこのころで、ちょうどR&Bバブル全盛期ですね。後、何が何でもProtoolsでやろうとしてた頃だったんですけど、結局スタジオとはプラグインとかの互換性ととれなくて、そのまま開けたことなんてないなと。

・AVID HD I/O 8x8x8を2台 →純正からアップグレード品が登場したなら買うでしょ的な。当時各社からHD対応モデルが出てて、いろいろ試しんだけども安定性も含めてやっぱりここに落ち着きました。余計なコントロールソフト噛まないに限る。

・PRISMSOUND ORPHEUS→DSPって思ってるよりパワーなくない?って時に、MacのCPUがインテルになってて、何世代目かのMacProのマシンパワーが制作に追いついたので、MacPro&Native環境回帰へ。これに追加してVEP(Vienna Ensemble Pro)は必須アイテムでした。

・METRIC HALO ULN-8→音も機能性もここがNative最強だったかな~。最近リニューアルしたので、かなり気になってます。DAWが32bit flotに対応しだして、サミングアンプとか要らなくないってなった頃ですね。なので、ミックスの手法が根本的に変わったタイミングでもあります。

・RME UCX(借り物)→マニピ仕事が増えたから。なんかいろいろやりましたね〜。

・AUDIENT ID22→UCX要返却になって。とりあえずのモバイルが欲しくて、そのタイミングで発売されていた中で一番音良い印象がありました。

・Apogee QUARTET→どういう経緯だったか忘れましたが、ただでずっと借りれまして、使ってるうちにガッツリはまりかなり重宝してました。出音もマイクプリも良かったな〜。近々このサイズのSymphonyが出るそうで期待大です。

多分、もう2~3個なんかあるはず(笑)買ったのはこんな感じで、試したことあるモデルは大げさに言えば2倍かな。。(1万円台とかのも含めてね。)

後、定期的にApogeeを通ってるな。MetricHaloとかPrismとか、いい感じのインターフェイスに巡り合うと、いろんな周辺機器がいらなくなってシンプルセットアップになる。次のApolloシリーズなんて、環境破壊よね(笑)

 ・UnivesalAudio Apollo 8 &TWIN(モバイル用)→UNISONとUADプラグインがあれば、行ったことのない場所で録りの機材が足りないって時も対応できる様にしたかったからね。最初の印象は別に良くも悪くのなかったんだけど、海外の人の話聴いてる内にちゃんと試してみたくなって、本気で試したら有りで、何かもうこれで良いやって感じでした。

今は脱UADした身としては、正直LUNAがかなり気になっちゃってます。DSPベースだから、レイテンシー無いってことでしょ?すごいよね。IFに付いてるレベルじゃないというか。うん、羨ましい。

で、今ここ↓

・AVID MTRX 

ここ数年で買ったもので一番高い機材ですね。言わずと知れた今のAVIDのフラッグシップモデルです。性格上なんか余計なものを通したくないし、機材のことを忘れたいんだよね。悩んでるときって仕事が進まないもんで。そうすると、いちばん良いのにしとけば言いやって。仰々しいモニコンとかも要らないしね。かなりお部屋がすっきりしました。

実際に今の環境が一番シンプルかつ、モニター環境自分史上最高なので、しばらくこれで行こうと思います。

まあ本音をいうと、Protoolsみたいな時代遅れ(他のDAWに比べて機能が周回遅れじゃないですか?)なソフトをメインにはしたくない気持ちも多々あって。仕事なんでかなり触れるけど出来ればProToolsで作業するのがほんとに嫌。。しかも、毎年結構な金額取られるしね〜。でも、残念ながらプロのレコーディング(レイテンシーと多チャンネル録音時の安定性)は、まだまだHDXでしか無理なのが現実だったりして。

ちなみにStudioOneとAbleton、Maschineも使ってます。Cubaseだけは通ってないんだよね〜。何回も挑戦したけど全く体に合わない(笑)

ギタリストで言う弾きグセみたいに、作りぐせがでちゃうので、なるべくいろんなDAWや楽器を触るようにしてます。

新型MacProはそのうち買うのかな〜。買うんだろうな〜。この業界に居る限りここは変えられないんだよね〜。生きてくだけならiPad Pro一個で大丈夫なのに(笑)

これに合わして、スピーカーやアウトボードのかなり変わってるからおそろしい。。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?