脱線コラムVol.3 飽きさせないミックステクニック

結構大それたタイトルなんですが、曲のクォリティとかアレンジの話ではなくて、毎回なにかしらの発見があるミックスってのが、無意識に聞き飽きないポイントなんだと信じてます。

内容は短いですが、最近一世代下の子にミックス作業の一部を見せることがあって、ワザと気付くようにやって、狙い通り反応がよかったので書いておこうかなと。

みんなが使わないだろうプラグインが何個か出てくるかな。まあ、全部同じことの為に使ってるので、理解できればなんでもいいです。

Waveでいうと、Enigma 、Meta Franger、doppler、H-delay、dobbluer

さて、共通項なんでしょう?




「揺らす」です。

全て音像をランダムに動かすことができる(動かせるパラメーターがある)プラグインです。特にenigmaは個人的には重宝してます。

シンセやストリングスのトラック、楽器に掛けるディレイなどなど、薄くていいから常に音をランダム揺らしてると、同じループでも有機的に感じます。

多分、レコードやテープなどが今だに(しかも無意識に)人間に好まれるのって、この不確定要素的な揺れなんじゃないかなって思ってて、10年以上前からずっとやってる手法で、不思議とやるとやらないではミックスの埋まり方が違うし、自分でも意図してないから後で気付く動きとかも面白い。歌のディレイが四分や八分じゃなくて、3連にしたり、ほんの少しでいいからrateをつけると主役の後ろでいい意味で縦軸が乱れる。ムロツヨシさんとか佐藤二郎さんみたいな名バイプレイヤーのこっそり(こっそりじゃないことの方が多いか。。)アドリブみたいな感じ。画面の後ろのストーリーに関係ないエキストラがちょっと不思議なキャラだと気が一瞬いくでしょ?そういう遊びごころを散りばめてくと、その仕事が終わっても何度も聞けるんだよね〜。

ぜひ試してみてください。



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