ここにいる



東経131度、北緯33度
ここはいい場所に違いない
南には九六位山 
この山を越えて来る雨は心地よい
西には九重連山
九州山地は緑深く

私はとても小さくて
小刻みに息をして
ここにいる
なのに
なぜこんなにも寂しいのだろう
何に焦がれているのだろう

反対側はどうなっているのかと
地球儀を抱えて探してみれば
ウルグアイの側 大西洋上だ

耳を遠くすれば
豊後水道の渦巻く波の音だ 

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