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イノシシ被害相次ぐ <名護市議会2023年12月定例会>

 羽地地区の田んぼや畑では、イノシシによる農作物被害が相次いでいます。イノシシの捕獲ではワナの設置が効果的ですが、住宅地や公道での設置は、法律で認められていません。


昨年度の被害額は315万円 

 イノシシの被害状況について市農林水産部によると、昨年度(令和4年度)の被害額は315万8千円、被害面積は698a。捕獲数は107頭でした。地元農家への被害は深刻です。昨年末は、川上区の田畑などへの侵入が相次いで確認され、市の担当者らが現場を確認していますが、捕獲には至っていません。

リュウキュウイノシシ 出典:名護博物館HP

ワナ設置は「困難」 法律の壁も

 ワナの設置や猟銃の使用で、イノシシを直接的に捕獲することができることから、出現場所でのワナ設置を求める声があります。一方、「鳥獣保護管理法」では、住宅地の近くや人の往来が予想される道路周辺での狩猟は禁止されています。
 川上区で確認されたイノシシの出現場所はいずれも住宅地などの近くだったため、市はワナの設置は「困難」だと判断しています。市は直接的な侵入を防ぐワイヤーメッシュ(金網)設置の補助事業を案内しています。市議会では引き続き、市に効果的な対応策を求めてまいります。

(あけみお新報編集委員)


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