なんだかんだで学校以外の世界で働いた経験のある先生が重宝されるんだろう。これまでもこれからも。

学校行事や「総合的な学習の時間」で、外部講師をお招きしたり
社会人の先輩の話を聴く機会を設けているのだが
コロナ禍にあるがために学校にお招きすることはもちろんのこと
リモート参加するにも打ち合わせやアポイントを取ることも時間の都合でできず
(都市部ではそもそも通常授業が再開されていない学校も多い)
私の勤めている学校では、苦肉の策として
「学校以外で勤めたことのある先生が、社会人の先輩として生徒に話をする」
ことで、少しでも学校以外の社会を知ってもらおうということになった。

今年度は、各種イベントを中止にせざるを得なくなっており
職場体験も中止、体育祭も中止、文化祭も学校によっては中止
修学旅行も微妙となっていて
学校側が生徒に提供してあげられるものに限りが出ている。
(そもそも通常授業が行われているだけまだ恵まれているのだが)
それでも生徒に何かできないか、と教員が知恵を絞って試行錯誤しているのである・・・。

さて、教員による「ミニ講演会」。
なかなかに担当者を決めるのに大変だったのか
私に話が回ってきたのである。
「学校以外で働いたことのある先生」が、あまりにも少ないのである。
芸術科の先生は掛け持ちで他の仕事をしている場合が多いが
残念なことに忙しくてそれどころではない・・・。
と、なると。
私のような人間に声をかけなくてはならなくなってしまったのである・・・。

私は新卒で入った会社を8ヶ月でクビになり
塾講師5年、高校非常勤講師6年目という経歴である。
なお、妊娠・出産もしているので、専業主婦の時期もある。
正直なところ、「学校の先生」としてはどうなんだろうと思う時もよくある。何より数学の先生だけど、そこまで数学の勉強をしてきたわけじゃないし(建築学科卒)

うん、けっこう深刻だね、学校の置かれている状況。

ZOOMで外部講師の講演会とか出来ないものかね。


外から人を招いて話を聴くことも大切なんだけど
コロナに関係なく、これからは「外の世界を知っている学校の先生」の存在が必要不可欠になっていくんじゃないかな。
特に公立の学校。
先生方は先生方で一生懸命働いているのだろうけど
学校という世界しか知らない先生は、どうしても視野が狭くなる。
生徒・児童が自分たちでいろんな職業の人の話を聴く機会を作ることができるのであれば問題ないけれど
それを行動に移すことのできる人はほんの一握り。
直接会えないからZOOMになるだろうけど、そもそも家にパソコンがない、家がネット環境でない、高校生だけどスマホを持っていない、家に電話を引いていないなど、と行った生徒・児童はどうなるんだろう。
きっと視野が狭くなるよね。
世界はもっと広いのに。

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