カラーコーディネーター:色をつくる
色を知覚する眼の中の3種類の錐体の興奮が同じであれば同じ色になる。
実現するには条件等色を前提にする。
(光を反射する異なる分光反射率分布を持つものが、照明と色を感じる人間の視覚の特性(等色関数)を考慮して同じ色に見える)
物の分光反射率分布が違っても同じ色として知覚されるものが複数ある
→目的の色を別の色材の組み合わせで作れる→混色でつくれる
混色
混色・・・
複数の色材or光を使用して目的の色をつくる
光の混色、色材の混色、人間の視覚での混色に分けられる
加法混色
2つ以上の光を同じ面に投影して混色すること
Rは長波長 Gは中波長 Bは短波長
光の成分が足され
R(長) + G(中)=短波長の光がないY
B(短) + G(中)=長波長がないC
R+C G+M B+Y=可視波長域で均一な分布となり、知覚的に無彩色
⏫補色の関係
2種類の光を同じ面に投影した場合、各波長でエネルギーの足し算が起こり
新たな光が得られる。
光の足し算が成り立つので加法混色という。
CIE(国際照明委員会)のXYZ表色系・・・色の表示に使用される色の表し方
▶︎XYZ表色系の基礎
3つの光を混色して等色量を極める実験からXYZが求められる。
色は単一の感覚があり、380nm~780nmの光の成分からできている。
光の各波長の単波長の光と等しい色になる赤、緑、青の
光の等式量を実験的に求める。
色の感覚は各波長が加法混色されたものなので、
各波長の3色それぞれを足したものと等色になる。
従って赤、緑、青の各波長の等色量の足されたものとして
色を表すことができる。
減法混色
色材による混色
短波長と中波長の光C 短波長と長波長の光M 中波長と長波長の光Y
C+M=Cで長波長成分が吸収→Mで中波長成分が吸収
→短波長が残りB
C+Y=Cで長波長成分が吸収→Yで短波長成分が吸収
→中波長が残りG
Y+M=Yで短波長成分が吸収→Mで中波長成分が吸収
→長波長が残りR
分光透過率を持ったA,B2枚のフィルターを重ねた場合を想定する
各波長において、光はAとBの透過率に応じて吸収されるので透過率のかけ算が起こる。
混色すると明るさが減少するので減法混色という名前が付けられた。
中間混色
視覚による混色。
光は眼に到達するまで独立していた光が混色して知覚的に1色になり混色する
混色方法
❶併置混色
非常に小さな点であるため、各色における個々の点が見分けられない、
視覚が空間的に区別できる空間分解能を下回ったときに起こる。
例)テレビ・印刷
❷回転混色
回転するコマのように個々の色を高速で回転し、
視覚が時間的に区別できる時間分解能を下回ったときに起きる。
視覚における神経興奮の加算と考えられ、
混色の結果は加法混色と同じと考えられる。
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