Mame Korogouchi 香水購入 レポ

Mame Korogouchi 香水、購入したのでレポートを書く。
一筆書かざるを得ないくらい脳が興奮してるので。
あくまで個人的な感想であることをご了承いただきたい。
気になっている人の参考になるといいなと。

有田焼のボトルが美しい

香り

まず香りの感想。
キャンドルと香水で香りが違う。
購入したのは香水のほうなのでそっちの感想。

トップ:清涼感のあるミントのような香り

ミドル:草花の香り。
バラやユリというような主役をはる大胆なものではなくて野山や野原に咲く名も知らない小さな可憐な花を思わせた。知っている花のイメージでいうとシロツメクサやレンゲのような感じ。おそらくこれが雑誌の前情報でいっていた藤袴。

思った通り可憐なお花だ。
秋に咲くよう。

ラスト:白檀っぽい。サンダルウッドとは言わない、白檀。ミドルとの移りで畳っぽい情景が浮かんだ。店員さんもお寺のようと言っていた。確かにお香感がある。和も意識されているのだろう。
仄かに長く残る。

香りが悪い意味でなく強い。あまりの鮮やかさに驚いた。香水詳しくないのにありありと香りの情景が浮かんで、言語化に至ることができてしまった。店員さんによると1プッシュで8時間ほどもつ。
付ける場所は選んだほうがいいかもしれない。

実際に購入時に試し吹きで14時頃手首に着けてもらった香りが、22時過ぎに手首を嗅いでみるとまだ残っていた。
何時間も経ってから改めて自分に残った僅かな香りは上品な実家感がある(上品な実家なんてないけど。Korogouchiさんの実家がお上品だったのだろう。)

故郷である長野の雪景色を家の中から見た情景をイメージした香り、って雑誌に書いてあったけど、

ほんとにそうだった。
急に語彙がなくなる。


長野は数回行ったことあるが冬には行たことない。暖かい地方で育ったので冬の雪景色の冷たさをよく知らない。
だけど一度訪れた善光寺を思い出した。素敵な実家の香りもした。家の中から窓を眺めて深々と降る白雪を見つめる。ふわふわの雪が落ち続ける様子をうすぼんやりと眺めているうちに思考はクリアになり、自分自身が腹落ちしていく、そんな風に自分が育ったのではないかと幻想を抱いてしまう。

香りでこんなにありあり物語を表現できるんだ、と驚いている。
一流の仕事に触れさせてもらった。
すごいものを垣間見てしまった、そんな感覚。

店舗の様子

青山の店舗に足を踏み入れた。
めっちゃ緊張した。慣れてないので。
購入するつもりではあったけど香りなだけに一度試したかった。店員さんたちがめためたに親切。当然だけど皆さんお召し物がMameの黒でシルエットの美しさに目の保養だった。
発売3日目、私以外にも発売を待っていた人はたくさんいた。購入している間にも香水&キャンドル目当ての人は何人か来て、香りを体験して一度帰る人。購入する人両方いた。
香水なだけに一度香りだけ試してまた来る人は多い様子。気後れせずに店舗のぞいてみていいと思う。店員さんもそれを推奨していたし。

青山の店舗。あの扉を開くのにめちゃくちゃ気後れした

所感

Mame Korogouchi は憧れで、また淡路島に思い入れもあったためこの二人の香水が出ると聞いたときは絶対買おうと思っていた。特集を組まれた雑誌も買った。

ちなみに雑誌というのは

この中に香りの制作過程のこだわりが書いてあった。こだわって作ってるんだなーとぼんやり思ってたけど、香りを体験してからもう一度読んだらそのまんまじゃんと思った。あまりにも高い解像度。
雑誌を読んだ2023.4月某日の時点で発売日未定、価格未定で、近いうちかな、いつかなと思っていたけど続報はなく。
なのにそれが10月3日に唐突に明後日発売です、お値段は「」との公式発表がでて口があんぐり空いた。値段に怖じ気づいた。

でもこれに相応しい人間になろうと思って背伸びして買った。
凛として背筋が伸びる香りなのでこれを身にまとって過ごしていればこの背伸びは自分の高さになる。
自ずとこの香りが似合う女性になれる気がする。いや、なろう。
決意表明とともに毎日1プッシュするつもり。

香りを身にまとう、という香水の役割だけでなかった。
プロの仕事を体験する、自身を鼓舞する、自信を外付けする、1つの香水に求めるには重すぎる期待にも1プッシュでなんなく応えてくれるポテンシャルがある。香りの良さだけでなくあらゆる付加価値が含まれるこの香水を買ってよかった。


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