めざせ全調スケールますたー
※主に吹奏楽部向けの内容です
【もくじ】
・全調スケールとはなんぞや?
・なぜ全調スケールを練習するのよ?
・全調スケールを練習するメリット・デメリット
・全調スケールの楽譜
・全調スケールの練習方法
・最後に
全調スケールとはなんぞや?
スケール=Scale=音階=ドレミファソラシド
です。
本当はドレミファソラシド以外にもいろんな音階があるんですが、今回は割愛します。
全調=24種類の調性
です。
長調12種類、短調12種類です。
このへんはわからなかったらググってください。
今はネットで調べればたいていの情報は手に入る時代です。
なぜ全調スケールを練習するのよ?
吹奏楽部で演奏するような曲のメロディ等は、だいたい音階で出来ています。ちなみに分散和音や半音階も出てきたりします。
そして曲によって調性が違ったりします。1年間も吹奏楽部に所属していればB dur以外の調性も出てくるでしょう。
つまり、とりあえず全調スケール出来るくらいの技術があれば、吹奏楽部で演奏するような曲はだいたいパパパッと演奏できます。
1曲1曲、うんとこしょどっこいしょと譜読みで苦労するくらいなら、全調スケール出来るくらいの技術を身に付けてスラスラ演奏できるほうがいいんじゃないかなと思います。
全調スケールを練習するメリット・デメリット
全調スケールを練習するデメリット?そんなものはこの世に存在しません。
メリットを挙げるとするなら
・運指間違えがなくなる
・読譜力=初見力が上がる
・音感が良くなる
他にもありそうですが、だいたいこんな感じ。
全調スケールの楽譜
楽器の演奏技術の基本となる
・音階(Scale)
・分散和音(Arpeggio)
・半音階(Chromatic)
この3つをセットにして楽譜にしました。必要な人は以下のリンクからダウンロードしてください。吹奏楽部で扱う楽器ほぼ全てあります。
楽譜はこんな感じ。短調は旋律的短音階にしています。
全調スケールの練習方法
基本はスラーでいいと思います。長く伸ばすという意味ではロングトーンの代わりにもなるんじゃないかなと。
様々なアーティキュレーションで練習するのも効果的だと思います。スラーとスタッカートを組み合わせたりとか。
音感を身に付けたいなら
・キーボード等で音を出す
・よく聴く(頭の中にイメージする)
・声に出して歌う
・楽器で演奏する
こういう感じがいいんじゃないかと思います。
テンポは「確実に演奏できる」テンポが良いと思いますが、目安として4分音符=60くらいでスラスラ演奏できるようになれば十分じゃないかなと思います。メトロノーム使ったほうが良いです。
初心者はちょっとハードルが高いので、はじめのうちは以下の譜例のように変えると取り組みやすいんじゃないかなと思います。
例えば、1週間で2つの調に取り組めば、
24÷2=12
つまり12週間=3ヶ月くらいで全調いきます。
初心者の人にとってはこれくらいがちょうど良いペースかなと思います。
ちなみに全調を1日でやろうとすると(前述のリンク先の楽譜だと)
4分音符=60だとして
2oct(木管)→1調32秒→全調16分→途中で休憩入れるとして約20分
1oct(金管)→1調16秒→全調8分→途中で休憩入れるとして約15分
理想は毎日全調さらうこと。1日の練習の中で15〜20分は確保して全調さらうくらいになると、かなり上手です。中学校や高校で取り組むようなレベルの吹奏楽曲なら譜読みで困ることはほとんどなくなると思います。
最後に
本当は各楽器の専門的な教則本などに載っているものが一番良いです。フルートならアルテ2巻やタファネルゴーベール、クラリネットならアイヒラーなど。
楽器によって「この調ではこの運指を使う」とかあります。もしも各楽器の専門家の指導を受ける機会があれば、そのへんも詳しく教えていただくのが良いと思います。
スケールは基礎技術です。めっちゃ大切。わかっちゃいるけど練習してないっていうそこのアナタ、わかってませんねぇ。面倒かもしれませんが、楽器の演奏技術が上達するための最も確実で最も近道な練習はスケールです。
信じるか信じないかはアナタ次第。
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