「何を考えているかわからない」と言われて【#人生を変えた出会い】
高校生の頃、初めてできた彼女がいまして。当時、それはもうアホですから、大した付き合いもできず、付き合うっていうことの意味もよくわからない状態で、なんだかんだ半年くらいお付き合いしたんですね。
半年くらいお付き合いして、ある時言われたんです。
「何を考えているかわからない」
僕はその時、すごくビックリしまして。
何を考えているかわからない???
その意味が全くわからなかったんですよね。それはもうアホなんで。アホなんで実際何も考えてなかったんですよね。何も考えていないんだから、わかるも何もないじゃないいかと。どういう発言?って感じで。確かに自分って何も考えてないなぁとその時初めて気がつくようなレベルで。そのそも、考えてることがわかるって何?ってなったんです。
後々になって気がつくんですけど、その時の彼女が言いたかったことは、感情表現が下手くそとかそういう意味だったんですよね。僕、そういうところあったんで。楽しいのか、つまらないのか。本当に私のことが好きなのか、とかそんなようなことが伝わってこなかったことが「何を考えているかわからない」っていう言葉になったんですよね。
ただ、当時はもうアホもアホなんで、そんなことはわからないんです。
なので、
「何を考えているかわからない」とわざわざ僕に言うということは、僕以外の人が何を考えているかはわかるということか?
ということは、そもそも僕以外の人は、みんな何かを考えているということになるし、僕以外の人は、他人が考えていることをお互いがわかるのが普通であるということになる。
僕は、何も考えていない上に、他人が考えていることもわからない。
これは、ヤバイことなんじゃないか、、、?
と、こういう思考回路になるんです。アホですよね。何を言うてるんやって感じですよね。何も考えたことがない人間が、初めてモノを考えたんです。そうするともうめちゃくちゃなんです。
でも、当時は真剣なんです。真剣に悩んで、その日を境に、何も考えていない人間から、考えすぎる人間に変わるんです。そんな思考回路で色んなことを考えてみるんですけど、もう極端なんで、変な方へ変な方へいくんですよね。
今となっては色々考えられる人間になれて良かったと感謝していますが、当時は不必要に悩む日々が辛かったのを覚えています。