【本】おじさん図鑑 なかむらるみ


きっかけ

おじさんの哀愁とかなんとも言えない感じが好きなので気になった。

内容

街で見かけるおじさんを写真やスケッチで紹介している。かわいいおじさんや、作業着のおじさんや、いやらしいおじさんなど著者の主観で分類されている。観察眼が妙に鋭く、わきに添えられたコメントがさらに笑いを誘う。特徴を捉えた絵が上手でこれまた素敵。あー、いるいる!ってなるリアルさあふれる。


おじさんへのインタビューもいくつか載っていて、ドヤ街の取材など深いところまで入っていってて女性なのに度胸がすごいと思った。名物マスターのいる濃いコーヒーのお店は大阪に行ったらぜひ行ってみたい。

まとめ

おじさんはひとくくりにできない魅力がつまった日本の宝。


感想

最高。電車で読んでしまったら笑い止まらなくなって肩が震えた。こびとづかんもそうだけど、こういうシュールな目の付けどころが好きだなあ。誰かに紹介したくなる。

個人的に好きな写真家の岩合さんとか、赤羽の漫画家の清野さんとおじさんたちも出てきててちょっと嬉しかった。

おじさんは腰に手をあてがちとか、後ろで手を組むとか…私もよくやるなあと気付いてしまった。


全体としてデザインセンスが抜群で、細部に至るまでこだわりを感じられる。こういう本を作れたら本当に楽しそう。好きをつきつめるってこういうことなんだな。これからは電車や街中で、スマホばっかり見てないで周りを見渡してみようと思えた。

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