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今期アニメ リコリス・リコイルはデータ上も10年ぶりの覇権オリジナルアニメ(けもフレ,モルカーとの比較)

今期のアニメの話題をかっさらってしまっている「リコイル・リコリス」(https://lycoris-recoil.com/)。昨日は土曜日深夜に4話が放送され1話から継続して面白さがキープされているのにネット上も称賛の声が大きいように思えます。
ネット上では「今期(2022年夏アニメ)覇権だ」「けものフレンズにつぐ覇権アニメ」「まどかマギカの再来」と言われています。
本当にそうなのか?というのを今回はTwitterフォロワー数のデータから分析していきたいと思います。

まずは現時点でのリコリコのTwitterフォロワー数のデータ

今期全作品でのTwitterフォロワー数ランキングで「リコリコ」が11位

「リコリコ」より上位は「メイドインアビス」「ヴァンガード」「オーバーロード」と原作ありやマルチメディア展開の継続作品で大御所ですがそのうち「リコリコ」が抜きそうな勢いです。

今期新作のみのTwitterフォロワー数ランキングでは「リコリコ」が1位

原作あり作品の「よふかしのうた」や「叔母の連れ子が〜」を超えて1位です

今期が始まってからのTwitterフォロワー数増加数で「リコリコ」が1位

リコイル・リコリス Twitterフォロワー数遷移の詳細分析

さてここから詳細にデータを分析していきます。
まず「リコリコ」のみのフォロワー数の遷移グラフをみてみましょう

「リコリコ」のTwitterフォロワー数遷移

放送開始の7/2から綺麗な右肩あがりをつづけています。この3週間では極端にブーストがかかったグラフには見えません。本当にそうなのか?を次にTwitterフォロワー数増減でグラフ化しています。

「リコリコ」のTwitterフォロワー増減数(日別)の推移

平均的にデイリーで4000のプラス、放送あとは1話=4000、2話=6000、3話=8000と右肩あがりであがっているのがわかります。このペースがどこまでつづくのか?右肩はつづくのか?どこかでピークをむかえ維持できるのか?が見どころだと思います。

「リコリス・リコイル」のアニメ的特徴

  • 原作なしのオリジナルアニメであること

  • 比較的男性向け作品であること

  • ソーシャルゲームなどとのメディアミックス作品でないこと

が特徴だと思います。この条件下でここ10年で同レベルで人気が爆発した作品を私がもっているアニメTwitterフォロワー数データ(2014年から蓄積)から調べてみましたが、比較対象は「けもフレ」「PUIPUIモルカー」ぐらいでした。(※けもフレは正確にはアニメの前に原作となるゲームがありましたがほぼ内容はリセットして作られているので今回は比較対象としました)

伝説的アニメ「けものフレンズ1期」のTwitterデータ分析

まずは「けものフレンズ1期(2017)」のTwitterフォロワー数のデータを見てみましょう。

以外にもフォロワー数が10万を超えたのは最終回を迎えた終盤になっています。2017年当時はまだアニメ公式TwitterアカウントでのPR等が全体的によわかったこともあり全体的に数は少なめになってますが。傾向はつかめると思います。「けものフレンズ」は初期からバズった作品ではなく中盤から後半にかけて盛り上がっていった「後発盛り上がり型作品」となります

「けもフレ」のデータの分析は過去に当サークルの秋葉原IT戦略研究所の同人誌で特集をくんでいます(https://fantia.jp/products/5263
一部を抜粋してのせておきます。

けものフレンズは5年前ということでTwitterフォロワー数のデータの動きも少し今のトレンドとは違うので単純比較はできません、では今度は最近の覇権作品であった「PUIPUIモルカー」をみていきましょう。

「PUIPUIモルカー」のTwitterデータ分析

PUIPUIモルカー」に関してはデータを取得したのが若干おくれて1月13日から保存していますが、すでにその時点で10万フォロワー数があり放送開始直後からバズりまくっていました、そのあとは30万まで右肩あがりをつづけ40万をピークに落ち着いてきたというデータになっています。完全に「初期ブースト型盛り上がり作品」になっています。

PUIPUIモルカーに関しては過去にnoteで記事を書いています

3作品の盛り上がり傾向 まとめ

  • 「けもフレ」= 中盤〜後発盛り上がり型

  • 「モルカー」= 初期盛り上がり型  (初期が急激な伸び)

  • 「リコリコ」= 初期盛り上がり型(初期がなだらかな伸び)


「リコリコ」「けもフレ」「モルカー」のTwitterフォロワー数遷移比較

最後に3作品のTwitterフォロワー数の遷移を比較してみましょう

「PUIPUIモルカー」の異常なスコアが見てわかると思います。「リコリコ」も覇権の流れにはのっていますが「PUIPUIモルカー」を超えられるのか?がひとつのポイントになると思います。「PUIPUIモルカー」は年代、性別問わずの人気でしたので「リコリコ」がある程度の視聴者属性(萌、男性向け、百合より)を絞っている以上はモルカーと同じレベルでフォロワー数を稼ぐのは非現実的といえますが、30万フォロワー数をいくと間違いなく覇権アニメとして歴史に名をのこせるのではないでしょうか。

「リコリコ(未来予測)」「けもフレ」「モルカー」のTwitterフォロワー数遷移比較

リコリコの現在のTwitterフォロワー数の増加がデイリーで平均して4000であることをもとに、放送終了の9月末までそれが維持し続けられたら?の予測をしてみました。

このまま「リコリコ」が人気を維持し続けられたら「モルカー」と同レベルという地点までいきそうです。このとおりになるのか?どこかで失速するのか?「PUIPUIモルカー」を超えて伝説の覇権アニメとなるのか?
そういった視点でTwitterフォロワー数を見ていくのも面白いと思います。



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