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ぼっちで実写MVの撮影をしてみた

こんにちわ。アカヨウチュウです。
今回、2024年6月9日のボカロック投稿祭に曲を上げました。そちらのMVでは実写の動画を使ってMVを作成しました。前回のボカロック投稿祭で実写写真を何枚もつなぎ合わせて作品にしましたが、今回投稿した曲も前回と同様、バンドのシンプルな構成に裏命さんのボーカルという事で同じバンドの続編に当たる曲となっていたため、近いアプローチでMVを作成することにしました。

動画は後でここにリンクを貼り付け。ニコニコ落ちてるからnoteを気まぐれに公開するのだ。

いつもは曲の事を書いたりするのですが、今回はMVについて書きたいと思います。実写MV、特に撮影について。私はガチ素人ですが、当たって砕けろ素人の私には沢山学びがあったので忘れないようにここにまとめたいと思います。

今回の撮影では
私自身が演奏者として出演
・撮影を完全に一人で行う
この2点が特徴的な部分になると思います。


テーマはローコスト

テーマとしてはローコスト。コレは前回のボカロック「カート・コバーンなんか好きじゃない」でも同様でした。お金をかけてはならないのです。バンドマンなんて全員貧乏、金があるやつは機材を買いすぎて破滅寸前でなんならローンまみれになるか、酒かパチンコに溺れるか、もしくはお金はずっとないので1日1枚の食パンか塩パスタで過ごす生活と相場は決まっているのでMVにお金をかけられません。手元にあるもので対応する。人にお願いしたらそこでもお金がかかるのでそれもだめ。動画編集も自分でやる。ちなみに今回かかったお金は1200円、駐車場代です。撮っては移動し、を繰り返すので少しかさみますネ。他にもメモリーカード買ってたわ。トータル金額はあとで出しておく。
あとは撮影が1日と数時間。自分の身体はパン1枚で動くからコスパ最強ですね!

何が必要か

今回のぼっち撮影のために必要だった機材はこちら
①カメラ
②三脚
③カメラを遠隔で操作するスマホ
④音を流すためのスマホ(+ワイヤレスイヤホン)

①カメラ RX100M3

まず、映像を撮るものは絶対に必要ですね。iPhoneなどのスマートフォンでも代用できる気がします。ただ後述③の遠隔操作が難しいかもしれない。アップルウォッチなら可能?
私が今回使用したのは「SONY RX100M3」です。こちらは昔に買っていたものなのですが、事前に家にあるビデオカメラやミラーレスと比較してみたところ1番動画がきれいに撮影できたのでこちらを使用しました。10年前に発売のカメラですが現役で使ってます。

当時6万くらいで買った記憶。今メルカリで見たら5万弱で売れると。
売って他のカメラを買うのアリだな・・・

設定は事前確認を

使用する機材の事を調べて画質良く撮影するための設定はどうすればいいのか、またその時のデータはどのくらいデカくなって、保存先のSDカードの規格はその保存方法に対応しているかなど確認は必要。購入当初に買ったSDは1番きれいな映像を撮れるXAVC S:60p 50M(1,920x1,080/60p)の規格の保存に対応してなかったので今回購入しました。2403円。

SDカードなんてなんぼあってもいいですからね。書き込み速度はカメラには重要。

②三脚

カメラよりもっと前に買っていたもの。似たようなのを探すと3480円。
ぼっち撮影には100%必要です。
ほんとはもっと重い、がっちりしたもののほうがいいのでしょうが、カメラに機材にギターに色々持って歩き回って撮影するので、軽いほうがいいのかもしれない。今回のカメラはコンデジで軽いし支障ありませんでした。スマホなら挟むタイプのものを併用して固定すれば使用可能です。
持ってると何かと便利です。ハンディレコーダーを固定したり。

③カメラを遠隔で操作するスマホ

これが1番重要と言っていい。自分が演者ということは、自分が映りながら画角を決めて立ち位置とか動きも決める必要があります。自撮りをしないといけないけど、カメラとの距離もあるし画面を確認するのは難しい。
それを解決してくれるのが「カメラとスマホを繋いでくれるアプリ」です。メーカー公式で出していると思いますので、使いにくくても頑張ってそれを使う。安定感クソだったりかゆい所に手は届かないですが頑張るしかない。
ここがiPhoneなどは難しいかも?アップルウォッチが可能そうでしたが、正方形画角じゃないと見れないし、りんご時計はお値段高いし!遠隔でカメラのシャッター切るだけならできますが(動画なら遠隔じゃなくても撮り始めて移動すればいいのだ)この画角の確認を一回撮って、見て確認を繰り返していたらめちゃくちゃ時間掛ってしまいます。
カメラを買うならこの機能あるものを選ぶ。スマホ以上の性能がないと現在デジカメの市場価値はないので、コンデジでもお高いのしか手に入らないし最近のちゃんとしたデジカメはほぼついてるかも?

普通ならインストールしないくらい評価低いですが、これがなかったら無理だった。

④音を流すためのスマホ(+ワイヤレスイヤホン)

これは今回のMVのように音源とギターの演奏の映像が音ズレしないようにするために必要です。音源と同じようにストローク出来ていないと結構な違和感ありますからね。
ここでさっきの遠隔スマホを同じものでいいのでは?と思うかもしれません。私も思っていました。しかし、一度試してみるとカメラ遠隔を繋げながら音楽をうまく流せなかったのです。(別アプリ立ち上げるといちいちカメラとの接続が切れる)頑張ったら出来たかもしれませんが、スマホの電池消耗の観点からも分けたほうが良いだろうと古いスマホを専用機として用意しました。イヤホンは普段使用しているもので、片耳だけにして周囲の音を聞こえる状態でやりました。

 安定して接続されるなら何でもいい。
ただノイズキャンセルで撮影してると危険な場合あり。事故注意

試し撮りしてみる

これで機材は揃いました。さあ撮影に出かけましょう!
と、その前に!!家とか、家のすぐ近くの公園とか、そういった場所で試し撮りすることをおすすめします。機材のチェック、環境のチェックが大切です。
機材のチェックでは今の手持ちの機材で事足りているのか、他にも準備したするべきものがあるかの確認。環境面では、例えばお家にはWi-Fiがずっと飛んでたりしますね?それのせいで実環境と違う接続になってうまくいかない、もしくは家のWi-Fiをスマホが掴んじゃうからダメとかもあります。
普段やらない事で、トラブルがあると機材がなくて対応しきれない!中断!せっかくのお休みが!!みたいになるのでやってみましょう。

家でやってみてる様子

自分の部屋でまずは試し撮り。カメラとスマホがWi-Fi接続なので家のWi-Fiと競合してだと思うが上手く接続できずに慌てた。カメラをスマホの画面が一緒でしょ?パソコンのカメラだから画質悪くて分かりにくくてスンマセン。

実際はもっと離れて立ち位置とか確認してたよ

カメラ画角のチェックをしているときのスマホの画面はこんなかんじ↓
片耳にはイヤホンが刺さってます。スマホで見ながらもう少し後ろ、少し左とかを確認。ポジション確認しやすいようにミラーモードがある。これは使ったら分かるけど、カメラを見ながらだと左右を間違えがちなのでそのための反転。

イヤホンスマホは、特に言うことなし。
録画開始→音楽開始→演奏してみる、という流れでやってました。スマホは録画中は素早くポケットに入れておく。そうすれば今の立ち位置からそのまま録画できるから。

ロケハン

ロケーション・ハンティング。つまりどこで撮るかを決めることです。こういう場所が撮れそう、ああいう場所が撮れそう、と先にリストアップしまくっておくのが大切。私はスマホアプリで〇〇の駅とか、□□の通りとかをどんどん溜めて置きました。
車で移動していくつかのパターンで撮影して移動、を繰り返すので、撮影場所からあまり移動せずに沢山撮れるのがよい。なので事前にグーグル・マップで周辺をチェックしておいて候補をより増やします。

それに加えて実際に撮影しながら歩いている途中で「ここいいかも!」って場所を見つけたら撮影していきました。撮影している時は「いいかも」センサーが敏感になるので初期の候補よりもかなりたくさん撮りました。このあたり流動的にできるのは一人だからこそとも言えますね。

先にシーンの数は25個ぐらいと思っていましたが、増えて最終は40以上撮っていました。使わなかったものもある。

事前に実地を歩き回れる場合は、ピンポイントで探してカメラで試しに撮影して画角をある程度決めておくとするとよりスムーズに事が運びそうです。

人も入ってれば尚良いが、こんな写真が事前にあるだけで違う気がする。

いざ、撮影へ

まずはやってみよう。

ここまでくれば、もうあとは撮影しまくるだけです。
はじめの何回かは羞恥心もあってかなり抵抗感じます。だから序盤は自分のテリトリーやあまり人がいない場所から始めてエンジンかけて、徐々に人が多い場所に移動していくのがベターだと感じました。照れて撮影してるとシーンが多いと最初と最後で動きとか顔つきが全然変わってしまうゾ!

撮影ってどこでもしていいの?

今はYoutube撮影している人も多いので、何か撮影していてもそこまで物珍しそうに見られる事は少ないかと思います。
何回かカメラ横切られたり、画角に入って「あ、撮影してる」と違う道から行ってくれたりしました。写りたくないって人がほどんどよね。そういう箇所は使えなくなるので長め、多めに撮っておきましょう。

実際どれくらいの時間がかかった?

1シーンあたりですが、ここで撮ろうと決めたら10分程度。画角が決まらなかったり、やっぱこっちからの方向がいいかなと迷うのが時間かかります。
絵を決めたら、カメラのセットに3分、立ち位置に3分、演奏2分、片付け2分くらいです。なので1か所10分。演奏は1番か2番を演奏とランダムに決めてやってました。あとで使える、いい感じに見えるところをメモして使っていきました。
撮影じゃなくてほとんどが移動に使われました。朝は9時から開始して夜18時半まで、次の日の午前中に3時間くらい。そのくらいの時間で44シーン撮りました。

無計画だったのもあり使わなかったものも結構ある

その他、学び

天気は重要

一人だから天気悪ければ日を変えればいいだけだけど。前日雨だったとかだとそこらへんにギターのバッグとか機材を置きにくい。

荷物はひとまとめに

とにかく速攻で撮影終わったら撤収するべきなので(時間短縮)大きいバックとかに道具をがさっと入れて移動できるようにしておくのがいい。機材の保護はしつつね。

人が多い時間の把握

人がたくさんいない方がいい場合ありますよね絵的に。顔隠さないといけないし。人が少なめの時間を把握しとけばよかったと思いました。街中の公園で撮影したシーンがありましたが、昼休みの時間(12~1時)は休憩している人がたくさんいて場所決めるのに困りました。時間を過ぎると全然いなくなるという。

このシーンとかお昼は沢山人が座ってた

近くのトイレを把握しておく

私は近いので、危険を感じました。

撮影場所近くの駐車場の把握

車の場合ですが、駐車場を把握してるかどうかで効率が段違いです。撮影の導線的にいい場所でかつ料金安く。高いなー、空いてないなーとか言ってぐるぐるしてるとめちゃくちゃ時間食います。

方位を確認しておく

事前ロケハンまでやってる場合ですが、方位がわかっておくと良い。こういう画角で撮りたい!という時に太陽の位置で逆光になっちゃうというのを回避できます。画角優先で撮影の時間を変更すれば良い。難易度高いですが。

この感じがいいけどめっちゃ逆光だな、まあ撮ってみるかとしてみたものもありますが、やっぱ使いにくいです。順光だったらこの感じかなり好きだったので長めに使ったでしょうけど、今回は冒頭に一瞬のみ採用。

ばりばり逆光

撮りたい場所と撮った場所のリスト化

撮りたい場所をしっかりメモしてないとすぐ忘れる。
あと追加でも撮っていく、そして撮った順番が分かると後でファイル整理が楽なのでメモアプリに書き込んでいく。この時にこの動画ではどのパートを演奏したかもメモしておいたのが地味に役立った。

音合わせ確実に

カメラにも音が入るように気を使ってやるのがいいです。ギターの生音がギリギリ入っていたので何とか合わせられました。音合わせ基準が見えないと同期必要な場合は苦労します。いくつかは環境音が大きくで難しかったです。ワイヤレスマイクみたいなものがカメラと接続できればいけるか?

川の水の音がでかすぎてこのシーンは全然ギター聞こえなかった

電源の予備は超重要!

モバイルバッテリーは準備していましたが、カメラの接続はマイクロUSBだったのでケーブル忘れてました。ダイソーに駆け込みました。スマホは全然大丈夫だったのですが、カメラは動画を撮っているとかなり消耗激しいようです。バッテリー予備ある方が安全だと思うレベル。隙間時間でモバイルバッテリー充電、車移動中に車の中で充電してなんとかなりました。

この容量なら十分。

名刺を持っておく

私がギターを弾いていたからというのもありますが、音楽をやっている方に声をかけられて少しお話したりしました。(このギター珍し!日焼けかっこいい!と言われてテンション上がった)そんなときに活動用の名刺があればちゃんとしてる感じ+アピールしやすかったはずだと後悔しました。
何かしら撮影時に邪魔が入ったりした時にもちゃんとしてる感って大切な気がするのですぐ出せるようにしておきたいものです。

こんなおふざけじゃなくて真面目なのを用意しないとですね…

金額

最初に金額まとめるって書いたので計算してみます。前から持っていたものも含めてまずは計算してみます。
・カメラ50000円
・三脚3480円
・ワイヤレスイヤホン14990円
・SDカード2403円
・マイクロUSBケーブル110円
・モバイルバッテリー2990円
・駐車場1200円

合計75173円。ゼロから揃えるのは厳しい…カメラはレンタルという手もある。
どれも普段から使うものだったので実際の支出ではSDとUSBケーブルと駐車場で3713円。スマホで撮影してちゃりで移動すればほんとにゼロコストで撮影できそう。

最後に

自分のための備忘録になってる部分が大半ですが、実写で撮ってみたいなという方の何かの役にたてば嬉しいです。
撮影するの、楽しいですよ

それでは、また。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

最後は2023年のボカロック投稿祭で出した曲。こちらも実写でした。


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