ちゃんどら通信:旅の途中
インド占星術では、
本日、魚座で新月を迎えました。
ナクシャトラはレーヴァティ。
27あるナクシャトラの最後の星宿です。
支配神はプーシャン。
プーシャンには、
旅の守護神
家畜など動物の守護神
豊穣の神・滋養を与える神
などいくつかの顔があります。
もともとは
太陽とつながりのある神。
天界からすべての生き物を見守る神
なのだろうと思います。
旅ということでいうと、
そもそも、ここでいう旅は、
普段の旅行から、人生の旅路、
そして、
魂の旅路、
この世からあの世への旅路と
すべてを含んでいます。
そして、
旅以外の2つの顔も、
結局はぐるっと回って
やはり旅の守護神というところに
つながってきます。
家畜の守護神では、
いなくなった家畜を見つけてくれることから
失くしたものを見つけてくれる神。
この失くしたものが
家畜だけにとどまらず、
旅の途中の失くしたものと考えると、
旅の守護神というところにつながります。
そして、
旅を人生の旅ということで考えると
私たちが人生の道に迷ったときには
進むべき道を指し示し、
人生の目的を見失ったときには、
その目的を取り戻してくれる神となり、
人生の旅の守護神です。
豊穣や滋養を与えるということは、
旅の途中にパワーを補給してくれる
ということにもつながっていきます。
春はそれぞれの旅の始まり。
岐路を迎える人も多いと思います。
普段の旅行も、人生の旅も、
誰かと一緒のこともあれば、
ひとりのこともありますよね。
人生の旅では、
いつも誰かと一緒に
道を歩いているように思えても
結局は
それぞれが自分の道を
ひとりで歩んでいるのだと思います。
ただ単にしばらくの間
同じ道のうえを歩いていただけのことで、
それぞれ自分自身の旅を続けているわけです。
そして、あるとき岐路にやってきます。
そこから別々の道を行く人もいれば、
引き続き一緒に歩む人もいる。
新しい同行者ができることも。
誰かが一緒だと心強いのに、
選んだ道が一人だと
不安もあるでしょう。
一歩踏み出したものの、
選んだ道が本当に正しいのか、
確信がもてなくて、
こっちよりあっちのほうが
よさそうに見えて、
道を間違ったかと後悔したりもするでしょう。
どの道が自分の道かがわからなくなって
途方に暮れている人だっているかもしれません。
そもそも、
自分の道はまっすぐ一本道のはずだと思っていると
たくさんでてくる分岐点に戸惑うことに。
人生の旅は分岐点も多いし、
一人で行くのか、
誰かと一緒に行くのか、
荷物は何を持っていくのか、
あらゆる選択肢がつきもの。
そこには
全員共通の正解はないし、
間違いもなくて、
何かが違ったと思ったら変えればいい。
時間制限もないので、
もちろん年齢制限もありません。
いつでも荷物を整え直し、
いつでも道を変更できます。
その時に大切なのは、
自分の心の声をちゃんと聴くこと。
たくさんの情報や周囲の声だけを聴いて
自分の声が聞こえなくなっていませんか?
まずは、自分の声に耳を傾けて。
今日の新月の守護神、プーシャンは旅の守護神。
この新月には
あなたが自分の声に従って選んだ
あなた自身の旅路を祝福してくれます。
目的や道を見失ってしまっているようなら、
今日はプーシャンにお願いしてみるのも
いいかもしれませんね。
それから、
今日の天空の配置では、
太陽と月はガンダーンタという
位置にあります。
水の星座と火の星座の境目で、
カルマの結び目とか
魂の結び目とも呼ばれている位置です。
この配置に月があるために、
心が揺さぶられるような
新月になるかもしれません。
旅の出発前にバタバタしたりするでしょう?
飛行機が離陸するときにがたがた揺れて、
ドキドキしたり。
あんな感じです。
ちょうど次の牡羊座は
新しいサイクルのはじまり。
この新しいサイクルを前に、
否定的な感情や不安などが
ふつふつと沸き起こることが
あるかもしれません。
このタイミングで、
それらの感情と向き合い、
手放し、まさに、
結び目をほどくことで、
新たな一歩を新たな気持ちで
迎える準備が整います。
今日は、
これまで来た道を振り返りながら、
これから進む道を見据えて
自分自身と向き合ってみてくださいね。
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