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地方議会のあれやこれ


議会のDX


まずは、直近の議会の情報化についてのあれやこれをお話ししていきたいと思います。
まあ、これに関しては、今や多くの地方議会で実施しているか、または検討していることと思います。
当議会でもその流れに乗って、これまで検討してきました。
昨年の令和3年8月に新庁舎の完成に合わせ、議員全員にタブレット端末を貸与して、議案その他資料や各種案内などをペーパーレスとして、また議会をはじめとした会議においてもタブレット端末を使用して会議を行うことになりました。
それまでは紆余曲折色々ありましたが。使用を開始して1年が過ぎようとしていますが、全ての議員がそれなりに活用しています。

さて、私個人としては特にタブレット末端にこだわる必要はなく、単に議会時などの会議に自分のパソコンが持ち込めれば良い程度に考えていましたが、一斉に不公平にならないようにと同じものを貸与して使用することになりました。
同僚議員も得意不得意はあるものの、全員が積極的に使っていて、紙媒体の資料がかなり減ってきたように思います。
最初の頃は、それまで議案書や予算・決算書、各資料に直接書き込んでいたため、直接書き込みが出来ないことへの不満や心配などの声もありましたが、現在ではそれなりに工夫して使用しているようです。
また、設定方法や使い方などでわからないことも、その都度聞き、お互い聞きながら、教えながら使っています。
さらに、メールなどもできるだけ開くようにしていることで、連絡なども多少のタイムラグはあるものの、概ねトラブルもなく問題になっていないようです。

さて、このような当議会の状況ですが、近隣自治体の議会でもデジタル化は進んでいて、タブレットやPCを積極的に使用しているようです。
しかし先日、他の近隣の議会議員と話す機会がありましたが、それぞれ考え方、使い方には大きな違いがあるようでした。
私たちはデジタル化を進める上で、議会のペーパーレス化を大きな目標の一つに掲げています。
そのため、議案書のデータ配布はもちろんのこと、当初予算書と決算書、関連する冊子については、議員には電子データでの配布とし、必要な議員は有償で渡すことにしていますが、他議会の議員から「議員への紙での資料配布をしないのはおかしい」「有償なんて議会を馬鹿にしている」と言われました。
当議会では特別問題にもなっていないことで、全く紙ベースの資料が入手できないことないし、必要なページは各人がその都度プリントすれば問題はないと思っています。
また、デジタルペンでタブレット上に書き込み保存もできる仕様となっています。
「あなたはデジタルに詳しく、自分でできるから良いが、他の人はどうするんだ。」とも言われましたが、先にも述べたように、タブレット上に書き込みもできるようにして、当議会の議員はそれを積極的に使用しています。
さらに、業者が作ったマニュアルだけでなく、自ら「使い方マニュアル」を作り、誰でも使える「文房具」になるよう勉強会なども開いています。
これまで参考資料なども各自が準備し配布していましたが、グラフや写真を多用して、わかりやすい議会を目指して努力しています。

まだまだ、議会のデジタル化は道半ばですが、使いやすい環境を整え、より皆様にわかりやすい議会を目指し、日々努力していきます。

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