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SSS

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不定期更新の小説『SSS』スリーエス、置き場。
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記事一覧

『The end o Shibuya Sillies Street』-25

-25  そんな秘密結社みたいなのだったとは思わなかった。  というか、秘密結社ってなんだ…

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『The end Shibuya Sillies Street』-24

-24  彼女は池袋では降りなかった。  いや、ドア付近にいたので、乗降する人の導線を遮ら…

『The en Shibuya Sillies Street』-23

-23 「そろそろ……来る頃だと思います」  先生が小さい声で言うと、机にあったスマホが鳴…

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『The e Shibuya Sillies Street』-22

-22   ――ヤバイ。なんで普通に持ってんの?  埼京線のいつもの混雑に揺られてたら、目…

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『The Shibuya Sillies Street』-21

-21  だけど、わかったところでどうにもならないよな。  僕が見かけた、女の子。スクランブ…

『Th Shibuya Sillies Street』-20

-20  そうだった、忘れてた。バイトを始めて、1ヶ月くらい経ったとき、先生が言ったんだっ…

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『T Shibuya Sillies Street』-19

-19  ぶつかられた? 触られた? そんなんたくさんありすぎてわからない。  だって、箱にいたんだぜ? ライヴハウスで、混雑するフロアで、そんなんあり過ぎだろうよ。声も出せない、手も動かせないオレは目だけで訴えてみた。通じるんだろうか。このオトキダさんは表情が読めない。ぶつかった、ぶつかったかー、ぶつかりそうになった、通せんぼしちゃったなら記憶に残ってるんだけどな。あの笑顔の女の子。その前にはなんかあったっけ? ぶつかったはともかく、触れられたなんて指先1本なら気づかない

『Shibuya Sillies Street』-18

-18 「尻子玉はどこに? あなたはそう考えているでしょう。探す方法はあるのかと」  その通…

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『Shibuya Sillie Street』-17

-17  サクラバと先生が言ったのは僕のこと。  桜庭良平、25歳、水瓶座のA型。昼間はIT企業…

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『Shibuy Sillie Street』-16

-16 「人には『尻子玉』という部位が実は隠されています。河童に抜かれると語り継がれている…

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『Shibuy Sillie Stree』-15

-15  先生が喋った。  久々に声を聞いた気がする。蚊の鳴くような声、というのはこの人のこ…

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『Shibuy Silli Stree』-14

-14  最寄り駅を降りて、駅前の人混みから抜け、人気がまばらになった住宅街にはいったところ…

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『Shibu Silli Stree』-13

-13  倒れて、助かった。俺がわかることはただそれだけ。  痛いとか苦しいとかは無いんだ…

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『Shibu Silli Stre』-12

-12  変な男が担ぎ込まれてからの先生の動きは不可思議だった。  男は意識がないようで、連れてきた男とさっきまで僕を施術していた女性とで、ベッドへ仰向けに乗せられた。先生はベッドの上でぐったりする男のまぶたをめくり、眼球を眺めたかと思うと、ぶつぶつと小声で日本語に聞こえないなにかをつぶやき始めた。そして、女性に指で指示し、男をうつ伏せに転がした。狭い施術ベッドなので身体が落ちそうになり、男が助けていた。背骨に沿って、掌というか指3本をあて、腰のあたりまですべらせるように