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こっくりさん

1970年代から90年代にかけて、学校の怪談となれば最低一話は語られる勢いで全国各地に体験談が存在するこっくりさん。
自分は怖がりなのでやったことがありませんし、世代なのか同級生の中でやったという話は聞いたことがないです。
自分の世代はオカルトブームの中でも霊能力者ブームに該当するためか、こっくりさんの正体は動物霊と表現されていることが多かったように思います。
こっくりさんのこっくりとは狐狗狸、つまりキツネ、イヌ、タヌキであるという説明もセットであった事から、低級な霊、特に動物霊という説を特に重視したのでしょうが。実際のところイヌ要素とタヌキ要素を含んだ話がなく、所謂《狐憑き》の序章、導入部としてこっくりさんが行われ、お稲荷さんへお供え物をすると無事憑き物が落ちるという構成の話が多いのです。

その一方で、《エンジェル様》といった名前を変えた派生では低俗霊、低級霊といったものが取り憑くとされ、映画の《エクソシスト》に倣ったような、主に霊能力者が解決する話が多かったように思います。

どちらも最終的には憑き物退治の話になる訳ですが、名前が変わるだけでストーリーが和風と洋風に変わるんですよね。
このように都合良く変化する性質は、90年代のオカルトブームの産物でよく見られるので、何かピンとくるものがアナタの記憶の中にもあるのではないでしょうか?

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