3時に起きて

今朝,はじめてに近いくらいでこの大学に入って良かったと思えた.

大学一年生の時に,周りの人に対して抱いていたあまり良くはない思い,総括して「なんかこどもっぽい」「周りの大人に良く思われて,お勉強が出来たんだろうなあ」といったことを抱いていて、話す内容も「こんなもんか」って一蹴してた.他人の言うことを本気にして,その人が本当にそのことを思っているのか,どこまで深く考えているのか,こどもっぽさを演じているのではないのか,と深く思考しようとしてこなかった.批判的な思考がなかった.「相手に寄り添おう」という姿勢がなかった.

そんな私でも,頼りにしてくれた人はいて,たまに連絡を取り合うくらいの大学の友人が進学の報告をしてくれた.その友人は,幼いころに天文に魅せられて,

「天文学で人の痛みを治すことはできないが,天文学に触れることで喜んでくれる人がいる,天文学が誰かのそんな喜びという意味になると信じてる」

といって研究者を志している.私が彼のそんな想いを知ったのは,つい最近で,進学の志望理由書を見せてもらって初めて知った.彼が天文学を好きなことを知っていたが,学問に対する真摯な姿勢,強く素敵な想いがあるとは知らなかった.

...

きっと,みんな出さないだけで何かしら強い想いがあるのだろうな,「あぁ,きっと昔『こんなもんか』と思った人たちにも,何か惹かれるものがあって,理想があってこの大学にきたのだろうなあ」と気づいた.まあ,ほんとのところは知らないけど.でも,そんなものなかった自分も,そんな彼らを知ろうとしなかった自分も,何やってたんだか.

そんなことを思いながら,今日も研究に励んでいきます.


彼には感謝しかないです.




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