Paul DeJongの2022年を振り返る~続いた苦闘~
皆さんこんにちは、D-Jongです。
さて、今回は自己紹介でも少し触れましたが、私がnoteを始めようと思ったきっかけでもあるPaul DeJong選手のシーズン振り返り記事となります。
ご存知の方も多いとは思いますが、2022年は(も?)デヨングにとって苦しいシーズンとなってしまいました。ここからはデヨングの2022シーズンを振り返り、来季を展望していきます。
希望と失望の春
2021シーズンを .197/.284/.390、19HRという不本意な成績で終えたデヨングは、オフにグリップの位置を大幅に変更するなど打撃改造に取り組み、バウンスバックを狙っていました。
この挑戦が功を奏したのか、スプリングトレーニングでは23打数10安打 2HR OPS1.362と文句なしの成績を残しました。「今年の俺は違う」と言わんばかりの活躍に多くのファンが心躍らせたことでしょう。
しかし物事はそう上手くはいかないものです。開幕2戦目でライト方向に第1号HRを放ったもののその後は調子を落とし、結局4月を16試合 .137/.241/.235 1HRで終えました。
5月に入っても調子の上がらないデヨングは現地10日、AAAに降格しました。
初めはマイナーでもなかなか結果が出ず、5月は16試合で.212/.270/.364 2HR、6月はホームランこそ出るようになったものの安定感に欠け、24試合で.223/267/.553 9HRでした。さらに死球による怪我が重なり2週間ほど離脱してしまいます。
反攻開始の夏
それでもさすがは元オールスター選手、怪我から復帰すると徐々に自分のバッティングを取り戻し、インターナショナルリーグの週間MVPにも選出されました。復帰後11試合で.366/.471/.854 6HRという成績を残し、遂にMLBの舞台に返り咲きます。
MLB復帰戦となったナショナルズ戦、7番ショートでスタメン出場したデヨングは挨拶がわりの一発を放つなど1本塁打3打点の活躍、翌日も2試合連続となるホームランを放ち復調を印象付けました。
ズームアップゲーム
突然ですが、プロ野球ニュースのお時間です。ズームアップゲームとして現地8月5日のヤンキース戦をご紹介します。
この試合までで70勝36敗と圧倒的な強さを見せていたヤンキースをホームに招いて行われた3連戦の初戦、デヨングは7番ショートでスタメン出場しました。3対2とヤンキースが1点リードして迎えた8回裏、2アウト1,2塁と同点さらには逆転のチャンスで打席に立つのはデヨング。対する相手投手はMLB屈指のリリーバー、クレイ・ホームズ。その初球でした。真ん中甘めに入った95.8マイルのシンカーを見事ライト線に弾き返したのです。2塁走者アレナドは悠々生還し同点、そして1塁走者オニールも一気にホームインし見事逆転に成功しました。9回表はヘルズリーが締めて4対3でカージナルスが勝利しました。この試合は2022年デヨングが最も輝いた試合と言ってもいいでしょう。
深海に沈んだ秋
こんな感じで復帰後はまずまずの活躍を見せていたデヨングですが、8月中旬あたりからまた様子がおかしくなります。三振の山を築き続け、8月11日から31日までの20試合58打席で24三振、9,10月は23試合52打席で20三振を喫してしまいます。
悪い流れを断ち切れないままシーズンを終えたデヨングの最終成績は、
77試合 6HR 25打点 .157/.245/.286 OPS.531
でキャリアワーストとなりました。
どうするPauly
デヨングは2023年が6年契約の最終年です。クラブオプションを行使すれば最大あと2年延長できますが、この成績では到底行使されないでしょう。
その場合来年FAとなるので、トレードの可能性も十分にあります。MLB.comのカージナルス担当記者John Denton氏によると、デヨングに興味を示す球団もあるようです。
一方、同記事によると、WBCにカージナルスからアレナド、ゴールドシュミットら内野手が出場する(エドマンも出るみたいですね!)ため、スプリングトレーニング期間中はデヨングを内野の様々なポジションで起用する方針のようです。
カージナルスとしてはスプリングトレーニングの様子を見てからトレードするか残すか決めようということなのでしょう。
いずれにせよデヨングにとってはこれ以上ないチャンスであり、そこでの結果が2023年の飛躍の鍵を握るとみてよいでしょう。
終わりに
いかがだったでしょうか。近年は毎年残念な結果に終わりますが、私は今年も懲りずに期待したいです。どこのチームに行っても。
個人的な話ですが、私が本格的にMLBを見始めたのが2021年なので、ヘイトを溜めるデヨングしか見られていません。今年こそ推しが他のファンからも賞賛される姿を見てみたいと思っています。
不遇の時代を耐え忍んで最後に天下を取った徳川家康のように、苦しい時期が長くても最終的に評価される選手になることを、そしてその転機が2023年であることを願って、この記事を締め括りたいと思います。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
※サムネイルの画像はSt. Louis Cardinals公式Twitterアカウントより
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