三好実休の辞世 戦国百人一首93
室町幕府第34代管領細川晴元に仕えた、三好元長の次男として誕生したのが三好実休(1526か27-1562)である。実休は法名。その前は之虎と呼ばれていた。三好義賢としても知られるが、史料上では名として確定されていない。三好家は阿波国(徳島県)を本拠とした。
草枯らす霜又今朝の日に消えて
報のほどは終にのがれず
草を枯らす霜も今朝の陽の光に消えてしまう
最後まで報いから逃れきることなどできはしないのだ
辞世では、まるで自分は逃れることのできない「報い」を受けて死ぬのだと言