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詩 「らんちうとわたくし」

知らない誰かの
知らない庭に
らんちうがいた らんちうがいた

明るいバケツのなかを
重い頭をクラクラさせて
すすんでいた すすんでいた

半分はみ出た脳みそは
尻から垂れる糞は
ゆれていた ゆれていた

ぷくう
真っ赤ならんちうは
斑のらんちうは
泡を吐いた 泡を吐いた

ああらんちうよ
おまえはそのまま泡立つてしまうのよ
ぶくぶくと 消えてしまうの

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