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虫歯が薄毛の原因になる?虫歯の原因や予防法

薄毛の要因になることにはいろいろあります。生活習慣や日々の食事なども薄毛を進行させる要因になりますが、体の別の部位に発生した病気などが、薄毛の原因になってしまうこともあります。
特に、多くの方が発症してしまう可能性の高い虫歯は注意が必要です。「口の中の虫歯で薄毛が進行するの?」と疑問に思う方も多いかもしれませんが、実際に、虫歯になると薄毛が進行しやすくなると言われています。
そこで今回は、虫歯と薄毛の関係、虫歯にならないための予防法などについてご紹介します。

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どうして虫歯が薄毛を進行させるの?

まずは、虫歯が薄毛を進行させる理由について見ていきましょう。
虫歯が薄毛を進行させる要因には、以下のようなものがあります。

・銀歯によるアレルギー
現在では、虫歯だけを溶かすことができる薬剤や、虫歯菌を殺菌する薬剤などが開発され、歯を削らずに虫歯治療ができるようになっています。また、詰め物や差し歯にセラミック剤のものが使われるなど、人体に優しい方法が採用されるようにもなりました。
しかし、それでもまだまだ歯を削り、詰め物には銀歯を使う、という治療法が主流です。虫歯になったことがある人であれば、ひとつや二つ、銀歯を入れたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
実は、虫歯治療に使われるこの銀歯が、薄毛を進行させる要因になるのです。どういうことかというと、銀歯による金属アレルギーです。
金属アレルギーの発症因子には、ネックレス、ピアス、ヘアピン、メガネフレーム、化粧品などさまざまありますが、銀歯もそのひとつ。銀歯に含まれている金属の成分が、口の中に長くとどまることによって、全身に金属成分の影響が現れるということです。
金属アレルギーというと、触れた部分の肌が荒れたり、かゆくなったりといったことを想像すると思いますが、どうして銀歯をすると、口の中だけではなく、薄毛にまで影響するのでしょうか。
そのメカニズムは以下のようなものになります。

①銀歯のニッケル(金属成分)が、物を食べたり飲んだりすることによって溶ける
②溶けた金属成分が血液などに乗り、全身に運ばれる
③全身に運ばれた金属成分が少しずつ体に溜まっていく
④蓄積した金属成分から金属イオンが発生、毛根のケラチンと結合する
⑤ケラチンに金属イオンが結合することで、毛根にアレルギー反応が発生する
⑥免疫脳によって毛根が異物として認識される
⑦免疫機能によって毛根が攻撃され、髪の毛が抜けやすくなる

銀歯は口の中にあり、しかも長期的に存在します。そのため、食べ物や飲み物と一緒に体内に入りやすく、全身に広がってしまうのです。
銀歯による薄毛は、徐々に髪の毛が抜け始めるのではなく、突然一気に髪の毛が抜けるという形が多くなります。虫歯治療をしてから突然抜け毛が起こり始めたという方は、治療の際に使われた銀歯について、歯科医に相談してみるようにしましょう。

・血行が悪くなる
虫歯が薄毛を引き起こす要因は、銀歯だけではありません。場合によっては虫歯の存在そのものが薄毛を進行させる要因になることがあります。
その理由が、血行の悪化です。「どうして虫歯で血行が悪くなるの?」と思う方もいるかもしれませんが、虫歯は万病のもとと呼ばれ、そう呼ばれる所以のひとつに、血行が悪化するというものがあるのです。
虫歯は放置することによって、どんどん血行が悪くなります。というのは、虫歯初期は、それほど痛みがないため普段通りに噛むことができますが、進行するにつれて上手く噛むことができなくなります。痛みを避けるためにその部分をかばうような噛み方になるからです。
しっかり噛めなくなることで、噛み合わせが悪くなっていきます。噛み合わせが悪くなると、顎を起点に体がゆがんでいきます。体がゆがむことで姿勢が悪くなり、首や肩が凝り固まっていきます。首や肩の凝りというのは、血行の悪さが原因で起こるものです。そして、もちろん、血行が悪くなるのは首や肩だけではありません。頭皮の血行も同時に悪くなっていきます。
頭皮の血行が悪くなると、髪の毛の成長に必要な栄養が体に行き渡らなくなります。その結果、髪の毛の健康状態が悪くなり、抜け毛が進み、薄毛になってしまうのです。
噛み合わせは、虫歯が進行して痛みが激しくなればなるほど悪くなります。ほかにも、思い通りに噛めないストレスにより筋肉の緊張を生み、血行を悪くしたり、口の筋肉(咬筋)が使われないことによる血行不良、顎の骨格のゆがみによって筋肉が圧迫されることによる血行不良なども、薄毛につながる要因になります。
我慢できるからといって虫歯を放置するのはやめ、虫歯の存在に気づいたら、すぐに歯科クリニックで治療してもらうようにしましょう。また、虫歯だけではなく、歯槽膿漏や歯周病でも噛みづらくなって噛み合わせが悪くなり、薄毛につながってしまいます。歯が少しでも痛いと感じたら、迷わず治療してもらうようにすることが重要です。

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虫歯の原因

虫歯による薄毛の進行をストップさせたい場合は、虫歯にならないように注意しなくてはいけません。虫歯にならないようにするために、虫歯の原因についてしっかり押さえておきましょう。

虫歯は、ミュータンス菌などの虫歯菌が原因で引き起ります。ミュータンス菌はプラークを作り、口の中にとどまっている食べかすや糖分を栄養して繁殖します。その際に、酸を放出するのですが、この酸が、歯の表面を覆っているエナメル質を溶かすのです。エナメル質が溶けることによって歯の表面に穴があきます。それがどんどん広がっていき、歯の内部にある象牙質や神経へと達します。象牙質に達したときに、歯が染みるようになり、神経に達することで激しく痛むようになります。神経に達した後も放置していると、神経が腐り、治療不可能な状態になってしまいます。これが虫歯のメカニズムです。

虫歯の進行

①C0
C0は、虫歯の最初期段階です。痛みはほとんどなく、歯の色が少し白濁するなどの小さな症状がみられます。自覚症状はほとんどありませんので、自分で気づくことは難しいです。歯科の定期健診などで発見されることになるケースが一般的です。
歯の再石灰化を促すことで、改善することができます。

②C1
虫歯の第二段階です。ミュータンス菌によってエナメル質が溶けだし、歯に小さな穴が状態です。この状態になっても、ほとんど痛みはありません。虫歯の大きさにも左右されますが、場合によっては麻酔なしで治療できることもあります。

③C2
虫歯の第三段階で、この段階になると、大きな自覚症状を感じるようになります。虫歯が象牙質まで達した状態で、冷たい物や熱いものを食べるとしみます。穴が大きくできている状態ですので、穴に食べ物が詰まりやすくなり、より虫歯が加速しやすくなるので注意が必要です。穴が大きい場合は虫歯を削り、詰め物やかぶせ物をして修復するといった治療を行うことになります。

④C3
虫歯が神経にまで達してしまっている状態です。冷たいものや熱いものが激しくしみるようになるのはもちろん、なにもしなくても歯が激しく痛むことがあります。歯の神経を残せるかどうかのギリギリの段階です。自覚症状も大きく表れるので、可能な限りすぐに歯科医を受診することが必要です。
神経が残せないと判断された場合は根管治療に移行します。

⑤C4
虫歯の最終段階です。この段階になると、歯の頭部分が完全に崩壊し、歯の根っこだけが残っている状態になります。神経も死に、痛みもなくなります。とはいえ虫歯がなくなったわけではなく、細菌が歯根の先にとどまり、痛みが再発することがあるので注意が必要です。この状態になると歯を残すことが難しく、抜歯をすることになることがほとんどです。場合によっては根管治療をしてクラウン修復を行うことで歯を保存できることもありますが、だいたいが抜歯になってしまいます。この状態になる前に歯科医を受診し、虫歯の治療をするようにしましょう。

虫歯の予防法

虫歯を予防するためには、ミュータンス菌の繁殖を防ぐ必要があります。ミュータンス菌は口の中にある食べかすを餌にいて繁殖していくものですので、まずは口の中に食べかすがある時間を短くしていくことが重要です。特に糖分はミュータンス菌の大好物であると言われていますので、甘い物を食べた後はすぐに歯を磨くようにすることをおすすめします。もちろん、甘い物だけではなく、朝昼晩の食事をした後にも、歯を磨くようしましょう。
また、食事にかける時間も重要なポイントです。というのは、だらだらと長時間に及ぶ食事をするというのは、それだけ口の中に食べ物がとどまっている時間が長くなるということになります。ほかにも、間食を多くとるなども、口の中に食べ物をとどまらせる時間を長くする要因です。食べる時間はしっかりと定め、食べたら口の中を洗浄するという習慣を身に着けることで、ある程度の虫歯予防にはなってくれます。

歯磨きをしよう
虫歯予防の基本は、毎日の歯磨きです。食べ物を食べたらすぐに歯磨きをするようにしましょう。

フッ素を使う
歯磨きの効果をより大きくするためには、歯磨き粉の選び方も重要です。虫歯に効果がある成分に、フッ素というものがあります。歯の表面をコーティングし、歯の再石灰化をうながしてくれます。歯磨き粉を選ぶ際は、フッ素が多く含まれているものを選ぶようにしましょう。またフッ素は歯の表面にとどまっていればいるほど効果が大きくなります。歯を磨いた後はしっかり口をゆすいでいるという人も多いと思いますが、フッ素がより長時間口の中にとどまるようにするためにも、磨いた後はできるだけ口をゆすぎすぎないようにしましょう。

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虫歯と髪の毛は関係がなさそうですが、実はかなり関係が深いものです。虫歯は万病のもとと呼ばれることもありますので、口の中に違和感を覚えたら、すぐに歯科医を受診するようにしましょう。口腔内を清潔に保つことで、もしかすると改善する薄毛もあるかもしれませんので、参考にしてみてくださいね。


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