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虐待サバイバーが立ち直るためにすること

私は私を虐待した家族とは今現在は距離を置いている。
それは当然だと思うが、15年前ぐらいは顔を合わせたりしていた。醜い人間だらけの家族の行事に。

こう聞くと何故に連絡を取っていたんだ?と疑問に思う人もいるだろうけれども、虐待の事実は、虐待した人間がその事実を捻じ曲げ、隠滅するために様々な手を使って子供を脅迫し洗脳して育てていくために、その洗脳から虐待された子供が解かれるまでに相当な時間がかかるからだ。

特に性虐待のような醜く歪み切った虐待は事実を本人が認めるまでに莫大な時間がかかる。

【性暴力を考える】被害者の声・相談窓口など 随時更新 NHK - NHK みんなでプラス

上記のNHKの記事を読める体調にある人は読んで欲しい。
この特集は家族以外から被害を受けた人が殆どだけれども、家族から被害を受けた人もたくさんいる。

この記事を読むと分かると思う、どれだけの人が家族から性虐待を受け、それなのに他の家族は隠蔽しようとし、被虐待児はそのことを認識するまで、発言にするに至るまでどれだけ苦しみ、文字通り血を流してきたかを。

そして、ここで発言出来た人はごくわずかだろうと推測出来る。

それが出来ない人はこの何倍、何十倍、何百倍もいるだろう。
否、もっといるだろう。

性虐待だけではなく、暴力、ネグレクト、モラハラという虐待を受けた子供達も未だに発言、告発出来ずに苦しんでいると思うと胸が痛い。本当に胸が痛いし、書きながらも息が苦しくなる。

「日本一醜い親への手紙」という本をどれだけ多くの被虐待児が手にしただろうか。

過去に家族から虐待を受けた子供達は、それが虐待だったと気付いた時、もう耐えられないと感じた時には逃げて欲しい、その家族から。

まず物理的に距離を取って欲しいと思う。

地域の犯罪被害者を支援するセンター、それに関する施設センターへ匿名で相談して欲しいと思う。
ここで大切なことは「あなたは被害者なんだよ」ってことを認識すること。
支援センターは被害に遭った人の味方だよってことを理解して欲しい。
匿名でもいい、メールでもいいから話すこと。
通っている心療内科でも言っていいんだよ。
もしそこで今更?みたいな対応をされたらそんなヤブ医者は捨てよう。

とにかく、一人でそんな辛い残酷なことを抱えてこれから先も沈黙したまま生きて行かなくていい。墓場は意外に遠いんだよ。私も墓場まで持っていくのだろうと思ったけれどその前に病気になってしまった。だからこそ人に頼ろう、そして生きよう。

他県でだって生きていけるという事を知ること。
様々な福祉支援を受けてでも生きていけることを知ろう。
まずは安全な場所へ移って欲しい。

それから身元保証サービスを利用する前にも支援センターに相談してからにすること。とにかく、いくつかの支援センターと繋がっておくといいと思う。
正直に言って、弱っている人、弱っている時は詐欺師みたいな奴に狙われやすい。でも幾つかの支援団体と連絡を取っていますと言えば未然に変なトラブルは防げると思う。

昔から医療、福祉サービスのスタッフとのトラブルは後を絶たないので、相談する相手は多ければ多い方がトラブルを防げる可能性が高くなる。

民間の支援団体も利用して行くと良いと思うが、その時はメールでもやり取りをして記録を残そう。
これはトラブル回避と思ってあまり怖がらずにポジティブに考えて欲しい。

家族と物理的に距離を取り、心理カウンセリングを受けて、その間もその後も支援の人と繋がること。

一人だけではこんな残酷な過去を抱えられないよ。
とにかく、味方を作って欲しい。

墓場までは本当に遠いから。




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