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好きなEQ発表ドラゴン
こんにちはアカサキサギリです。音楽が好きすぎて聴くだけでは物足りず、作る側になっちゃった変わり者です。16タイプ診断はINFJだそうです。ちょっとレアキャラなんだって←
さて、私はX(Twitter)でたまにTips・・・というほどではないのですが、気まぐれで音楽制作の考え方みたいなものをつぶやいたりすることがあります。
そこでふと思ったのですが、これは自分の忘備録的にも纏めておいた方が良くない?と思い、noteに書き溜めていくことにしました。
アカサキサギリとしては基本的にボーカロイド音楽を発表していますが、中の人は色んなところで音を作ったり曲を書いたりしてきたので、そのあたりの経験も含めて面白いお話ができればと思います。
第1回はエフェクター、私のEQに対する考え方をメモしてみます。
少しの時間お付き合いください。
普段使いのEQはひとつ
私がEQを使う場面では目的がハッキリしてるので、何を使うか選択肢はひとつだけです。ディストーションやフランジャーのようなMAGICを期待するエフェクトではないので、使い慣れた1本があれば事足りるという考えです。
また、選択肢が多くなると考えることが増え、余計なリソースを割いてしまうので絞って作業を効率化する狙いもあります。
さて、私は今までほぼWavesしか使ってこなかったのですが、中でもR-EQは長年連れ添った相棒でした。(過去形)
DAWを乗り換えた際もプラグインはそのまま移行できたので、これにはとても助けられました。(DAW付属のプラグインを使っていたら乗り換えのハードルが爆上がりですもんね)
ところが今はFabFilterのPro-Q3が全てを掻っ攫ってしまい、R-EQの出番はなくなりました(悲
主な理由として、まずPro-Q付属のスペアナが秀逸すぎて依存・・・バリバリ活用するようになってしまったからです!
(あのPAZとかいう見難いのはいったい何だったんだろう)
そしてもうひとつ便利なのが、特定の瞬間だけのピークを叩きたいときなど、ダイナミックEQが欲しい!という場面でそのままシームレスに立ち上げられるのでメチャ時短になります。
Pro-Qのおかげで、結果的にプラグインの使用数が減ったことも大きなメリットです。
EQによって音が違う?
EQの目的は部分的な音量コントロールなので、お高いやつでもDAW付属のでも効果は同じです。「おい赤崎、メーカーや機種によって音は違うぞ」と仰っしゃるのはその通りです。製品によって特性が違うのだから効きが違うのは当然。
でもよく考えてみて欲しいのですが、EQは「不要な帯域を削る」「足りない帯域を持ち上げる」ことしか出来ないので、理解してる人が使えばどのEQでも最終的に落とし所はだいたい同じになるはず。
製品によって見かけ上のQやゲインの数値が違ったとしても、出音にそこまでの差異は現れないはず・・・だと思ってます。
もしそうならない場合、これは数値を頼りに弄る人が陥りやすい罠にハマってるのだと思います。(自分も昔はそうでした)「A社のEQとB社のEQをどちらも+2dBにセットしても同じ音にならない」etc…
今の私はEQの数値はほぼ見ていません。つまんで上下してココ!というポイントでだいたいOKにしてます。緻密に決めたところで、他のトラックを弄っていくと結局また戻って直したりしますし・・・
よくブログ記事などで「位相ガー歪みガー」とか言うのを見かけたりしますが、そこまで大きくEQする必要があるなら素材を見直すべきですよね。
もひとつついでに、リニアフェイズは自分の中には無いです。そんな高尚なものを扱う腕も耳も持ち合わせてません。(そもそも必要デスカゴニョゴニョ・・・)
「味の素の中華だし」も「味覇」も「シャンタン」も、どれも中華スープですね。もちろんメーカーが違うし成分や配合も違うのだから、味もそれぞれ違うと思います。だけどどれでも美味しいチャーハンは作れるんですよね。
音作りのためのEQ
上でEQはどれも同じと言ったな。あれはウソだ。アカサキはウソツキだ!
ここからはアナログモデリングEQの話。(以下アナログEQ)
アナログEQはどれもしっかり個性があって音作りにはとても重宝します。
DTMやってる人なら、サンプリング音源の音色がやたら暗いとか曇ってるとか、抜けてこないって経験あると思う。そこにPultec EQを挿してハイをグンッと持ち上げるとあら不思議、ちゃんと抜けてくるけど耳に痛くないんですよね。
この絶妙な飽和感を伴ったイコライジングはアナログEQ特有で、しかも製品によって結構音が違うので追求を始めると沼。私はめんどくさがりなので使うものは絞ってます。
基本はAPIの5xxシリーズとPultecです。たまに気分転換で他を使ってみたりはしますが、だいたい決め打ちです。挿せばどう変わるかがイメージできるので、それも時短のひとつです。
あと、例えばAPIのモデリングと言っても、WavesもあればUADやT-RackS、その他いろんなメーカーから発売されていますが、やはりそれぞれ音は違います。とはいえどの製品も「APIのふるまい」を再現するプラグインであることには変わりないので、並べて比較をしない限り期待できる効果はどれも同じはずです。好きなのを買えばいいと思います。
あとがき
自分は作家(創作)側の人間なので、技術的なうんちくはエンジニアにはまったく敵いません。それでも今の時代、ある程度聞いてもらえるレベルまで自力で持っていかないと土俵にも上がれないので、必要な訓練であったり知見にはアンテナを張っているつもりです。
それを踏まえた上で、自分程度の腕ではクオリティに時間を割くよりも、時短に振ったほうがトータルでのメリットは大きいと考えながら作業しています。
如何でしたか?私の中のテーマは「なるべくコストを掛けずに良い結果が得られる方法を簡単に取りたい」なので、割とヒントがそこかしこに散りばめられてると思うのです。興味を持たれた方は今後もチェックしていただけるとwin-winになるんじゃないかなーって思います。(どっかのセミナーかよ)
それではまたー バイバイ!
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