見出し画像

BOX

 半年が過ぎても、あまり変化はありません。広告は増やしましたが、HPや写真の入れ替えが進まないのですから、当たり前ですよね。

 今の風俗はどうやら、広告、写メ日記、SNSで成り立っているようです。
 広告で目に止めて貰うか、SNSで目に止めて貰うか、どちらにしても入り口を入ったお客様が向かう先は写メ日記。

 昔のように、HPの写真を信じて予約、対面した時のドキドキ感を味わうギャンブラーなお客様はかなり貴重な存在になっているようです。 
 より確かな、より細かな情報を精査して挑む、本来当たり前の事が主流になっていて。

 ここでもうちは鉄の壁。 以前から在籍している子達は他のお店を知らない、良くも悪くも箱入り娘達なのです。

 写メ日記を勧めても、ふーん…、END。
首切り写真は鳴ら無いよ⁉︎  ふーん…、END。

 長らくの暇期間に慣れてしまった娘達は、人間誰もがそうであるように、改革を嫌います。 変化は面倒ですもんね、そんなに変わるはず無いじゃんと思っていればなおのこと。

 腕はあるのに。 今のままで良いの? ここが無くなったらどうするの?  
 信頼関係が出来て居ないおばさんが、どんな言葉の風を吹いてみても、鉄の壁は厚く硬く頑丈で、ゆらりとも動きません。

 無駄な時間と、無駄なお金が毎日流れるばかり、私のやる気も萎えかけて、お店に向かう頻度が減り出します。。。

 「赤坂やってよー」の声が掛かったあの時、確か10月初旬でしたかね。 
 私が断っていたら、12月いっぱいで赤坂は閉店予定でした。

 無くしてしまった方が良かったか⁉︎   …後悔をしない前向きバカの私が、珍しく後ろ向きになった時期でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?