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The blue Alibi ~青春の不在証明~ 


幸せな瞬間


引き金を引いた途端立ち現わる 白く空虚な時よ
掻き乱せ目眩ませ煙に巻け 果てなき闇の洗礼 

東京事変 永遠の不在証明


大学生。

自由に使える時間。

経済的な余裕。

心を、満たしたい。

欲望。

すべて、満たされたい。

記念日。

愛に包まれたい。

ただ、それだけ。だったのだろう。

この出来事は、私にとっては、大きな

「弾丸」のようなものだったのだろう。


クリスマス。 年末年始。 入学式。 誕生日。

夏が来た。


それは、すべての、幸せの延長線上にあった出来事だった。

衝撃


重たい敵意込められた弾がほら 緋く通ずる前に
掻い潜れ飛び違う弾を避け 道なき道を駆けて
追い付きたい突き止めたい その真相 最高機密

東京事変 永遠の不在証明

敵意。そんなもんなんて、
きっと、最初はどこにも無かっただろうに。

いつの間に、生じてしまったのだろうか。


きっと、何も考えられなくなっていたのだろう。


そこに、未来は、あったはずなのだ。


理解が追い付かず、突き止めることもできず。

でも、それは、明かしてはならぬ最高機密。


誰にも、言えるような話では無かった。


偽りの活動


さあ隠し通せよ 一層 実は全部真っ黒だろうけど
嘘を吐く方選び 台本書き続けるか釈明しようか

東京事変 永遠の不在証明

私は、私という存在を隠し、もう1人の自分を創り上げた。

本当の自分は、終わっている感じがしたけど、

せめて、もう1人の自分は、輝いて欲しかった。

その嘘は、最初から


台本。それは、もう1人の私が、書きたいって思ったもの。

フィクションにしてしまえば、楽になれる。

そう思った。


現実。

加害者にはいつでも誰でもなれる 仮令考えず共
御座形な言葉も狂気となる 果敢無き人の尊厳

東京事変 永遠の不在証明

活動。そこで伝えたい想い。

感情、取り戻すために進む 現実。

その度に、

前に進む度に、

私は、 傷つけてしまっていたのだろう。


本当に守りたかった、誰かを。


追い越したい 食い止めたい この手で急転直下

東京事変 永遠の不在証明

その出来事で見えてしまった、日本の教育の現実。

最近では、NHKでも、少しずつ問題提起されるようになった。

高校時代、家庭科の授業で、人生キャリアを考える、
そんな時間があり、

急に一人一冊、本が配られ、その現実が書き記されたものを
読んだことがある。


当時の私は 「流石に、こんな目に遭う前に対処できるだろう。」

そう思っていた。

「まあ、私には無縁な話だろう。」

そう願っていた。

私自身は傷つくことはなかった。

しかし


傷つかなかったのは「私自身」であったが、

心に大きな傷が現れた。


大学に行けなくなった。


人生の負け組である悔しさと共に
この出来事から、

日本の遅れた教育問題について、
向き合う当事者の1人となった。


後悔


ああ仮初めの人生を愛し合うのも啀み合うのも
詰まり各自選ぶ相棒次第どうして間違えるのか
味方の自分が最後まで奇々怪々なる存在

東京事変 永遠の不在証明


朱鷺という自分を通し、やっと、人間にとって大事な3つを
1年以上かけて、出会った仲間の協力の下で
取り戻し、

やっと、私に「愛」という感情は、帰ってきたが


そのきっかけは
啀み合いであったことに、気付いた。


その寂しさを埋めるために逃げ込んだ先で、
多くの「愛」に触れ、そして、
元々の私に伝染したのだろう。


4月。

相棒としたいと思う人に私は出会った。

6月。

すべての始まりを作った人と、

私に感情を与えた人物と、仲良くなった。

7月。

淡く青いメロディに、心は揺れ動かされた。


10月。

事件が起きた。

12月。

夢なんて見なければ良かったと、思った。

2月。

途絶えていた消息が、再び、生き返った。

3月。

私の中の、「もう1人の私」が動き出した。

これが、朱鷺のはじまりだった。


「薬という道を選んで、本当に良かったのかな?」


少しずつ。
私は、歪みはじめた。


出会わなければ。

引き寄せられるような、そんな人じゃ無ければ。

私は、相棒すら、選び間違えてしまったのだろうか。

それなら、1人でいた方が、良かったのでは無いか。



「あなたの周りの環境がおかしいから、駄目なのよ。」

「あなたのレベルはその程度だから、そう考えてしまうのよ。」


京都から帰ってきたときに言われた、師匠からの言葉。


この出来事自体が普通の出来事でないからこそ、

私は、図星のように感じた。


今。

そう 世界平和を きっと 皆願ってる待ち望んでいる
白か黒か謎か宇宙の仕組みは未だ解明されない

東京事変 永遠の不在証明

きっと、私も、彼女も、彼も、

活動者の多くは

それぞれの思い描く世界平和を 皆願い、待ち望み、

その為にそれぞれの想いを叶えるために、活動しているのだろう。

今日も地球は回り続けている。

沢山の夢を乗せながら時代を作ろうと。

幸せを手に掴もうと、

人一倍の努力を続けている。


味方の自分は、今も、

その世界を見つめているだけの奇々怪々なる存在でありながらも。


今沢山の生命が愛し合っては生かし合ってる
せめて誰か1人死守できるとしたら万々歳か

東京事変 永遠の不在証明

どんな形であれども、愛があって生まれた私たち生命体。

その受け取った命は、誰かの選択により、生かされている。

私が「大切なもの」を取り戻すとき、
その意味を一緒に考えてくれた人が何人か居る。


Special Thanks

1人は、夜な夜な、雑談に付き合ってくれた。

語っていたのは、ひたすら、ラーメンの話だったり、

ちょっとした、噂話だったりした。

大学の話もした。私の悩みの側で動いている人物の1人だった。

そして、私に、世界の広さと、夢と現実を教えてくれた。

今でも、関わりのある人物の1人。


1人は、集まりに誘ってくれた。

その集まりは、その後の私の居場所になる1つのコミュニティだった。

沢山の人と出会った。
沢山の場所に遊びに行った。

私自身のどん底から這い上がる、様子を見守ってくれた、

そんな1人だった。


1人は、新しい私の相方となった。

職業的にも、性格的にも、想いも
相性が本当に良かった。

そして、どこか、私と似ていた。

いつか、私が振り回してしまう存在かも知れないが

それでも一緒に居たくて

何か新しいことを始めるなら真っ先に相談したいと思える、

そんなお姉さんだった。


1人は、突然現れた。
いや、突然ではなかった。

私が気付いていないだけで、実はあの日から、
側に居た人物であった。

彼自身も、自分の実力の限界を
実は心のどこかでは、わかっていたのだろう。

だけど、その限界を知らない。
絶望を知っていながらも、

いや、現実を知っているからこそ、

誰よりも人一倍の努力の大切さを知っていて

覚悟ができているからこその結果を作っている

そんな人なのだろう。




そして、ここには書き切れないほどの、沢山の生命体。
それぞれがそれぞれの利他的な、利己的な、偽善的な
想いと共に、生かし合っては、愛し合っている。
そんな存在であり、

かつて、私が、支えたいと思い、
相棒にしたいと思った彼女に対しても、

お互いが、利他的であり、利己的であり、偽善的な
想いと共に、生かし合い、愛し合い。

そのすれ違いだったのだろうか。

今は何も残ってもいないのだけど。


せめて、今の相方には

何かを与え続けられる、存在であり続けられれば、万々歳だろう。



本当の自分幻想


喜びとは怒りとは悲しみとは 灰色に悩んでく
元々の本当の僕はどこへ

東京事変 永遠の不在証明

「朱鷺」という自分の裏側で経験した 喜び、怒り、悲しみが

今の私自身の活動や想いに繋がっている、と。
そんな気がします。

あの日、春になるよりも前の私。

「朱鷺」と名乗る前の私。

あれも、本当の私だったのだろうか。

「朱鷺」という偽った自分も今は、「自分」として確立して、
そこで、消えていった「現実」の世界線。

「朱鷺」という自分がいなかったら、立ち直れなかったであろう自分。


本当の私、それは幻想であり、
偶像崇拝にすぎない。


高校時代、現代文の先生が、毎回のようにテストに書かせていた言葉。


「朱鷺」という自分の活動をしていなければ知らなかった世界の真実。

知らなくても生きていけたであろう世界の理。

それがなくても、向き合ってしまったかもしれない「現実」


仮令、利他的であるような、利己的な偽善であったとしても、
その偽善が、ウィンウィンの関係となる小さな幸せを作り、
世界中でその関係性がありふれていたとするのであれば、


誰かの大きな、利己的な野望は、全世界で叶っているのかもしれない。


最後に。(参考)


今回 私が想いを寄せた楽曲は、「東京事変」の「永遠の不在証明」

映画、
劇場版 名探偵コナン「緋色の弾丸」 の主題歌ですね。

実際この話は、赤井さん一家が大活躍で、見ていてとてもスリリングな
ストーリー。

歌詞からは、赤井秀一という人物を思い起こし、
名探偵コナンの世界観を映し出す、そんな曲だし

私自身もこの映画に対して、本当に感動した。



それから3年。

また同じ曲を聴いて、私自身の青春の思い出が沢山想起され、
共に、また、心を動かした。
その想いを、歌詞と共に綴りました。

コナンの世界観とは、かなり違う物ですが、

私自身の想いを、どこか感じ取ってもらえれば、幸いです。


P.S. 実は赤井さん派ではなく安室さん派でした。

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