場所と地域への愛着/ワンオペの孤独と不安
今日はなりの中のカフェ明星のものたちを全部移動させてきた。
建物がプチリフォームされるからというオーナーからのご依頼だったけど、カフェ明星としても一つの区切りであるこのタイミング。
一旦整理するにはいい機会だと思い、全てのものを在った場所からどかしてきた。
音楽もかけず黙々と作業をしていると、思考がいっぱい溢れてくる。
そして、なりにいると、カフェ明星の「飲食店部門」についていろんなアイディアが出てくる。家にいるときとはやっぱり全然違う。
作業がひと段落すると、沼垂テラス商店街を散歩した。
ひとつ一つのお店の個性が、外からでも滲み出て見えるような、ぎゅうぎゅうに詰まった濃厚さがある。
「例えば、この道を歩くお客さんが、初めてこの中のあるお店を選んで、ドアを開ける、そのきっかけはなんだろう?」とか考えたりしながら歩いた。
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お店をもつなら、当然「場所」がある。
その場所や地域に対して、ちゃんと関わり続け愛着を持つこと。
そしてたまにはその外側から見てみて、新鮮な気持ちでワクワクし続けること。
それが、何より“自分自身がいきいきと商売をやっていくこと“につながるのかもしれないと思った。
今まで、重要視していなかったかも・・・。
(でも、今日もはじめましての店員さんには、一人にも挨拶ができなかった。)
撤収作業を終えたところで住み込みスタッフのまっつんがコーヒーを淹れてくれて、しばらく話した。
まっつんの今年設立予定のゲストハウスの進捗や、カフェ明星の現状報告など。
↑mountain groceryの「ヴィーガンケーキ」 と ルルックキッチンの「汐いか」。ひとりで一気に食べた
なりにきてからずっと、何度も思うことがある。
それは、孤独感や虚無感を感じることが少なくなったということ。
ワンオペ店舗は、本当に孤独だ。
「お店には私一人、料理の仕込みはバッチリなのに今日来店はゼロ。外では雪がしんしんと降り積もる・・・」みたいな時間、私はまだそれに耐えられるハートを持っていない。
それに、女性ワンオペって、防犯の観点から見て、普通に良くない。
実際に怖い思いをすることも、無くはない。
一般的にどうかはわからないけど、私はこれを重要視したいと思う。
こういう理由から、「お店は誰かと一緒にやりたい」と、近頃は強く強く思っている。1年前は、思ってもいなかったことだ!
例えば、作家さんの工房とか、なんかの事務所とか、違う業態の人が常に居る、みたいな感じがいいな〜。
でもって、カフェ明星のスペースは私の思い描く世界観がちゃんと表現された空間になっていて・・・・
妄想の店舗の見取り図を書き直したくなっている。