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アガサ・クリスティの小説改訂について思うこと

皆さんこんにちは。Pinkです。今回は、私の好きな小説家でもあるアガサ・クリスティの小説が改訂された事について書きたいと思います。

アガサ・クリスティとは

アガサ・クリスティを知っていますか?彼女は「犯罪小説の女王」と呼ばれていて、数々の小説を世に送り出してきました。

面白いことに、自薦ベスト10を発表しているのをネットで見つけたので、紹介したいと思います。ドラマ化や映画化されたものもあるので、皆さんが知っている作品があるかもしれません。

自薦ベスト10

  1. そして誰もいなくなった

  2. アクロイド殺し

  3. オリエント急行の殺人

  4. 予告殺人

  5. 火曜クラブ

  6. ゼロ時間へ

  7. 終りなき夜に生れつく

  8. ねじれた家

  9. 無実はさいなむ

  10. 動く指

以下、参考サイトとなります。

また、小説には、名探偵エルキュール・ポアロミス・マープルといった魅力的な登場人物がいます。

実は今、BSでドラマ「名探偵ポアロ」が再放送されているので、私は毎週楽しみに見ています。

アガサ・クリスティの彫刻

小説の改訂

アガサ・クリスティの小説が改訂され、人種差別的な言及や、現代の読者にとって不愉快だと思われる表現が削除されたことがわかりました。こうした改訂が行われる最新の古典作品になるとのことです。

対象となる書籍は1920年から1976年にかけて出版されたもので、話しての内的独白(*)に変更が加えられている前例もあるそうです。

(*)…未整理の思考の奔流がそのまま記述されているかのような文体のこと

デビュー作「スタイルズ荘の怪事件」で、ポアロが他の登場人物を「もちろんユダヤ人だ」と言い表すところは新版では削除されていて、1937年の小説「ナイルに死す」では、「ヌビア人」への言及が全編で削除されています。

出版社のハーパー・コリンズエルキュール・ポアロミス・マープルが登場する一部の探偵ミステリーの新たなデジタル版で、一部の文章を編集したり完全に削除したりする対策を講じています。

確かに現代では、言葉の使い方、表現の仕方にとても気を使わないといけない風潮があると思います。

決してそのことが悪いわけでないのですが、小説が改訂される事について、私は正直、少し残念な気持ちもあります。なぜなら作家の魅力や独創性が薄れてしましそうな気がするからです。

最後に

CNNハーパー・コリンズや、アガサ・クリスティー社にコメントを求めています。

また、ロアルド・ダールの児童書の古典も、同じような扱いを受けたことがわかっていて、ダールの本に加えられた変更を巡り、ファンの間では意見が別れ、古典文学の書き換えは一種の検閲だと主張する声も出たとのことです。

その結果出版社のパフィンは、ロアルド・ダールの素晴らしい魔法の物語をどのように体験するか決める選択肢を読者に与えるという理由から、「修正版」と「クラシック版」の2種類を発売する方針を発表しました。

私は読者自身が選択出来るということは、とてもいいことではないかと思います。選択肢が無いままだと、同じもの・決まったものになってしまうからです。

それでは、読書の楽しみでもある「想像する」ことが出来なくなるのではないでしょうか。

以下、参考サイトとなります。

こちらでも記事を書いているので、よかったら読んでみて下さい!

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