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自分の弱さを知った話ーこの3ヶ月間の変化ー

9月に九州に行ってから、この3ヶ月間に自分の中で劇的な変化が起きたので、それについて5つに分けて書いていってみようと思います。
少し長くなるかもしれませんが、僕自身には本当に大きかったことで、
自分の弱さを知り、皆さんに謝りたいこともあるので、もしよかったら読んでくれると嬉しいです。

【1、九州での衝撃①―自分の無力さの自覚―】

「持続可能な暮らしを学び、体験したい」

そう思って9月の最初に熊本の南阿蘇で実際にそういう暮らしをしているお二人のところにお邪魔しに行きました。

けどそこで一番最初に経験したのは「自分がどれだけ何もできないか」を自覚するという、大きな挫折でした。😓

「あなたには何ができるの?」

九州での生活が始まり、いろいろなお手伝いをさせていただく中で言われた言葉でした。
そして、これに僕は何も答えられなかったんです。
「コーチングができます」というのは思い浮かんだけど、自然の中で作業していくには意味ないし、
「自然農をやってます」とは言ってたけど、具体的に「こんなことできます」と言えなかった。
なぜなら、自分は自然農に興味を持って、最近少しやり始めていたけど、
正直に言うとただネットや本で調べて、その通りに少し試してみただけだったから。
全然応用が効かないし、その九州と言う土地で自分が役立てられる力が何もなかった。

自分は今まで、主体的に動いてきて、いろんなことを学んで、他の人よりも様々な経験をして考えられる人になってきたと思っていた。
けれども、実際に自分の中に経験に基づいて血肉となっているものというのが全然なかった。

「こんなことやってます」「こんなこと学んでます」「こんなことに興味があります」と口先で言っているだけ
学んだことや得た知識を、
「今」をより良くするために自分でいろんなことを試行錯誤を繰り返しながら、自分の「できること」を増やしてこなかった。
そんな表面だけ、上辺だけ、口先だけの自分のメッキが剥がされていった。


正直すごく苦しかった。今までの自分が否定されたような気がして。
でも、これこそが自分が本当は見たくないけど、確かにある部分なのだろうと思って。
それを受け入れ、そんな自分を変えていこうと決心しました。
これからはただ上辺の知識を得るだけではなく、
「自分で実際に経験して、試行錯誤しながら、どうなったら自分の目指したいところに向かってより良くしていけるのか?」
そんな思考を常に持ちながら、本物の体験を積むことで「できること」を増やしていこう、と思って帰ってきました。

【2、九州での衝撃②―自分の体へのごめんなさい。そしてありがとうー】

もう一つ大きかった事は、「自分の体にどれだけ負担をかけてきたか」と言うことに気づかせてもらう体験でした。

南阿蘇に行って4日ほど経った頃、急に体がしんどくなり、実は1週間以上寝込んでいました。本当にずっと眠くて、 だるくて、何をするのにもしんどい、そんな1週間でした。

このことで分かったのは、
自分がどれだけ今まで自分の体の声に耳を傾けず、
負担をかけるような食生活をしたり、
ちゃんと休まずにがむしゃらに動き続けてきたか
そしてそれによって
自分の体がどれだけ無理をさせていたか
ということでした。
「若さ」を言い訳に、自分は大丈夫だろうと勝手に思い込んでいた。
その結果が、1週間以上寝込むという今までに経験したことのないような体験でした。

(本当にそんな「何しにきたんだ!」って感じの自分を世話してくれたお二人には感謝しかないです。🙏)

今まで無理をさせてしまった自分の体に「ごめんなさい」と言う謝罪の気持ちと、
それでも頑張ってこの体を動かしてくれたことへの「ありがとう」と言う感謝の気持ちが湧いてくるような、そんな体験でした。

このままではいけない。そんな自分を目指していたわけじゃない。こんなんじゃとても「自分をイキイキさせる」なんて言えない。

そう思って新潟に帰ってきてからも自分の食生活や、生活リズムなどあらゆるところを見直して、生活を変えていっています。

自分の体の声に耳を傾け、眠い時、疲れているときは寝るとか、お腹が空いてないのに無理に食べるのをやめたりとか、食べるものを変えてみたりとか、
「自分の体を良い状態にしていくためにはどうしたら良いのか?」
ということを自分の体で実験しながら、試行錯誤しているところです…!

【3、コーチングの学びを深めてー自分のありのままに気づくー】

これについては前回のノートに詳しく書きましたが(https://note.com/akarin810/n/na303b9e83a7b)、
コーチングの学びを深めて、自分のありのままが解放されていくことで、
自分がほんとに目指したい方向や、やりたいことが明らかになり、
今までに感じたことも無いようなとてつもないエネルギーがどんどん湧いてくるようになりました。
その結果、自分自身のコーチングも大きく変わって、
本当に相手を信じられるようになり、今まで以上にその人の可能性を引き出していけるようになったと実感しています。
また、自分の良くない部分(周りよりも「できる人」「すごい人」に見られないと不安だという自分)にも気づき、
でも本当はもっと周りを頼っていきたいこと、もっとたくさんの人と一緒に学んで深めていきたいことにも気づくことができました。  

その後実際に今まで頼ってこなかったような人に素直に頼ってみたら、すごく物事が良い方向に繋がっていくなんてこともあって、
この溢れ出てくるエネルギーのもと動いていくと、良い流れができていくのだなーとも思えました。

【4、ある方とのお話の中でー自分が周りに与えていた悪影響への自覚ー】


ここまでは本当にたくさんの気づきがあって、自分自身をどんどん良い方向に進めていけてる、どんどん良い流れができている、そんな幸福感に包まれていました。

でも、それだけではいけないことに、ある方とお話していく中で気づかせていただきました。

それは1〜3で書いた自分が学んだことをその人にシェアしていたときのこと。
「自分は今まで上辺の知識だけを身に付けて口ではそれっぽく言うだけで、本物の体験を全然積んでこなかったですよね。」
「自分をすごい人、できる人に見せたいと言う思いがあったんですよね」

という話をしたら、

「あー、わかるわ。なんか琳くんって、すごい『知ってます』みたいな感じを出してくるから、
こっちも『じゃあ言わなくてもいいかなぁ』と言う気持ちになったり、
たまに『みんないろいろ抱えてるのに、どうしてそういうことを言えるんだろう』って思ってしまうような発言とかあったりしたんだよね。
でもそれをすごく言いづらい雰囲気が琳君にはあった。」

ということを言ってくださって。

それを聞いて、僕はその場で涙が止まらなくなってしまって。

自分はその人を含め、本当に大好きな人たちにそんなひどいことをしていたのか。
「すごい人・出来る人と思われたい」という自分のくだらないプライド
のために、
相手へのリスペクトや配慮を欠いた言動をとっていたのか。
そんな自分であるために、
自分を大きく見せるために、
周りからの言葉を聞き入れないような雰囲気を出していたのか。
基本ポジティブで、自己肯定感が高いが故に、そんな自分に気づいてすらいなかったのか。

そんなことを思ったら、周りの人への申し訳なさ、後悔、自分の不甲斐なさ、いろんな感情が渦巻いて、 涙が止まらなくなりました。

そしてその日の夜、とある夢を見ました。

それは高校時代の野球部の仲間達といる場面でした。

これも実は今まであまり言ったことがなかったのですが、
僕は高校時代の野球部の友達とはあまり良い関係が築けなかったなと思っていて。
特に最後の1年間は、副キャプテンを任され、その他にもチームで一番多く様々な役職を任されたけど、それで空回りして、どんどん周りの態度が冷たくなっていき、苦しい時間を過ごしました。 

夢の内容もその当時のことを思い出すような辛い夢でした。

朝起きて、また涙が止まらなくなって。
でもそれで自分の中から出てきたのは  

「もっと(野球部の)みんなとも仲良く笑いたかったなぁ」

という想いでした。

この夢は今の自分に大事なことを改めて教えてくれたんだと思います。
それは
「自分のできること以上のことをしよう、自分を大きく見せようとしたら、人間関係はうまくいかない」
ということ。

いろんな役職を任されて、得意になって、自分ができる以上の事まで全部やろうとして、カッコつけて、やってる感出して。
そんで結局空回りして。
周りから見たらほんとに情けなくて、そのくせプライドだけは高い、鼻につくようなやつだったんじゃないかと思います。
自分にできないことはできないと素直に言って、周りに頼って、自分のありのままでいる。そんなことができればもっと彼らとも違う道があったのかなと今は思います。
今度同窓会とかで集まるときは、素直にそんな自分だったことを打ち明けてみようと思います。

「何かがすごいできる」「とてつもない貢献ができる」という人こそが信頼されるというのも、もちろんあると思う。
だけど、それだけでは無いはず。
実際、何かがものすごいできるわけじゃないけどすごく信頼できるとか、何か助けたくなるとかそういう人って自分の周りにもたくさんいる。

だからもう自分を大きく見せようとするのはやめます。
「できない自分も認めて、偽らず、ありのままの開いた自分でいる」
そんなことを大事にしていきたい。
できない自分でも信頼してもらえるという可能性に心を開く。

できないことはできないと言って、頼りたいときは頼りたいと素直に言う。
そうすることで、自分にも他人にも誠実に、ありのままで関わり、互いにとって心地よい信頼関係を築いていけるようになりたいと思います。

【また別の方々と話す中でー奪ってばかりだった自分に気づくー】

自分は今まで本当にとっても出会いに恵まれていて

たくさんの方々にいろんなことを教えてもらって、してもらって、イキイキさせてもらっていた。

けど、そういった人たちに「自分には何ができるだろう」ということを考えられていなかった自分に気づいて。

その人たちが泥臭く、たくさんの苦労を経て手にしてきたものを、自分のために図々しく使おうとしている僕。

それによって苦労しないで、人生をイージーモードにしようとしている僕。

すごい人との繋がりから安心を得ようとする僕。

スマートに、近道をしようする僕。

そんな自分が心のどこかにいたんです(そんな自分であったせいで迷惑をかけた方々、本当にすみません😓)。

だから配慮やリスペクトも足りなかったし、そういう僕に恐怖を感じる人もいたかもしれない。


でも今まで僕が出会ってきた方々は本当に優しい人ばかりだったから、自分にたくさんのものをgiveしてくれる人が多くて。

そのおかげで自分はたくさん成長させてもらったし、今回もこれだけたくさんのことに気づかせてもらっている。

本当に恵まれている。

でもだからこそ、
このままの恵まれていて、楽させてもらってばかりの自分でいては、多くの人を傷つけてしまうかもしれない。

そう思ったら人と話すのが怖くなりました。

けれども、だからといってもう人と話さないと言うのは違うなと。

僕は人と話して、色々な人の想いを聞くのが好きだし、
話すことで様々な繋がりや可能性が開いていくこと
も知っている。
だから、
自分が「人を傷つけてしまう可能性がある」
といったことにちゃんと意識を向け続けたいと思います。
気づいていないけど確かにある自分の中の特権や偏見に目を向け、それを知る努力をし続ける。
そのために、たくさん学び、実践し、自分の言動を振り返るということを怠らないようにしていきます。 

そんなことを考えながら、最近はU理論(オットーシャーマー)、プロセスワーク(アーノルド・ミンデル)やアダム・カヘンなどの本を読み始めています。
その辺に興味のある方、今度対話させていただけると嬉しいです…!!

最後に

本当にたくさんの方々のおかげで、自分のいいところも悪いところもたくさん気づかせてもらった 3ヶ月でした。
でもこの過去の良くなかった自分を否定し、なかったものにするのではなく、それらを全部踏まえた上で自分の中で抱きしめて、統合し、成長していきたいと思います。

まだまだ未熟な自分で、これからもたくさんご迷惑をかけるし、嫌な思いもさせてしまうかもしれません。
ここに書いてあることも、口だけならいくらでも言えることだと思います。
けど、これらは本当に僕がこれから大事にしていきたいことなので、
今後の僕の在り方、言動を見守っていただきたいです。

また、それでもし全然変わってないなと思ったら、遠慮なく言ってください。
きっと今の僕なら素直に謝って、認めて、軌道修正していくことができると思います。

こんな自分ですが、これからもよろしくお願いします。
僕自身も、もらってばかりでなく、皆さんのために何ができるか考え、giveしていけるよう頑張っていきます!!

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