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時間という名の距離

「長い時間の経過を感じさせてくれるもの」

は、私がその中に「距離」を感じるものの一つだ。

経年変化、腐食、堆積、、、いろいろな時間の積み上がり方がある。冷凍保存というのも、ものを長く保つ手法の一つだ。長い時間をかけて作られた工芸品なども、間接的にそこにかけられた長い時間を感じさせられる。

長い時間を感じさせてくれるものが好きな理由の一つは、時間が継続しているということへの安心感が生まれるということかも知れない。それが昨日もあり、今日もあり、明日もあることが確実に感じられる。少なくとも自分の不確かな記憶よりは信頼できる確実性だ。複雑性のない街で人は不安を感じてしまうという話を聴いたことがある。確かに、長い時間を感じられない街は明日なくなってしまうかも知れないという不安を潜在的に感じるかも知れない。

年輪は、とてもシンプルに時間の経過、成長の過程を表現しているものの一つだ。生きている木の年輪について考えるとき、その一つ一つの円は閉じているが、外向きに広がっていく方向性、続いていくこと(V)を感じさせてくれる。

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http://katiepaterson.org/portfolio/future-library/

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