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キャンドルの灯りを使って遊ぶボードゲームがあるのをご存知ですか?

皆さんは、ボードゲームで遊ぶことがありますか?サイコロを振って進む
すごろくや、オセロ、人生ゲーム等々、お馴染みのゲームが、ひとつくらいはご自宅やご実家にあるのではないでしょうか。
以前、ボードゲームカフェの方に、毎年のように新しいテーブルゲームが生まれていると聞きました。新しいゲームを考案して発表しているクリエイターがたくさんおられるんだそうですね!余談ですが、私はその時、絵柄がプリントされているクリアファイル(推理ゲームができるクリアファイルなんです!商品名を失念…すみません)を買ったのを覚えています。
きっと、世界には、私の知らないテーブルゲームが沢山あるんだろうなぁ……でも!

キャンドルを使うボードゲームなんて無いよね

・・・と思っていました。
キャンドルを作り続けているうちに、いつの間にやら作るだけでなく、キャンドルにまつわる色んな物事に興味が広がり、面白いものがあればつい集めてしまう私。
まぁ、キャンドルは火を灯すものだし、子どもも遊ぶようなボードゲームに、火気を使うってことは無さそうですよね。
ところが、、、世界は広いですね!

なんと・・・ありました!!

あるんです。キャンドルに火を灯して、それを使って遊ぶボードゲームが。それが こちらです。

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ドイツ・KRAUL社のゲーム「Waldschattenspiel®」(英:Shadows in the woods、日:森の影ゲーム)です。
対象年齢は、5歳以上(7歳以上が対象の、異なる遊び方もできますが、それは今回は割愛します)。
上の、箱の写真を見て なんとなくどんなゲームなのか想像がつく方もいらっしゃるでしょうか?

「森の影ゲーム」

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一枚目の、ゲームの箱の写真のように、ゲームボードの上に 大・中・小3種類の「木」を配置します。
キャンドルは火を灯し、ボードの端の方の道(円がつながって道になっていますね)の上に置きます。
二枚目の写真は、ゲームに使うキャンドル、サイコロ、キャンドルを動かす押し棒です。キャンドルは、ガラスの容器に入った、ティーライトキャンドル。おそらく、ソイワックスか何か、植物性ワックスのキャンドルだと思われます。

プレーヤーは、7色の小人の駒の中から、自分の小人を選び、スタート時は
1本の木につき1人、木の影の中に隠れます。
なぜ隠れるのかというと、キャンドルの光にあたると、小人たちは動けなくなってしまうからなのです。。。
光から逃げて、1本の木に小人たちが集合できたら・または、小人たちが全員、光にあたって動けなくなったら ゲームオーバーです。

このゲームの面白いところは、サイコロを振って、道を進んでいくのは 小人ではなくキャンドルの方だ という点です。
キャンドルが動けば光も移動しますから、影の出方も変化していきます。
キャンドルが進むたびに、光が当たりそうなところにいる小人は移動できます。

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もし光にあたってしまったら、一旦休み。次にまたその位置が影に入って、別の小人が助けてくれるまで待つことになります。

ゲームで学べることがいろいろ!

簡単にルールをご説明しましたが、イメージできますでしょうか…説明が下手で伝わらなかったらすみません。。

対象年齢が5歳以上、と書きましたが、火のついたキャンドルを使いますので、遊ぶときは、必ず大人1人以上の参加が必須。
大人の人が、キャンドルを動かす担当をするのが決まりです。
キャンドルの光、そして影がなければゲームになりませんので、当然のことながら部屋を暗くして遊びます。とても珍しいゲームですよね。

光が放射状に広がるという性質や、光によってできる物の影について、遊びながら理解できますし、動けなくなった友達を助けながら、皆で一ヵ所に集まらなければいけないので、それぞれが協力することも大切です。
それに、まずゲームを始める前に、
・ボード自体が簡単なパズルになっているので、それを組み立てる
・三種類の木も、2つのパーツを組み立てて準備する
・小人は、一番最初に自分たちでフェルトの帽子を貼り、顔を描いたりして手作りする
など、様々な工夫がされています。
なかなか深いゲームだと思います。

( 2021年9月11日 )






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