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「#私を構成する42枚」を選んでみたらよみがえったタワーレコード勤務時代(2002〜2005年)の記憶

「#私を構成する42枚」が巷で流行っているとのことで、せっかくなので乗っかります。近ごろはめっきりCDを聴くことがなくなりましたが、10年ほど前まではわりとしっかりと、ヘビーに聴いていました。

ある時期にぐっと集中して音楽を
聴いていたことがわかるラインナップ

メロコア、エモコア、パンク、スクリーモなんかをよく聴いていたもよう。
ジャケットからその当時の記憶がぶわっとよみがえってきて、青臭かった自分を思い出しては恥ずかしくて死にそうになります。

20年ほど前、わたしはタワーレコード福岡店の「アート担当」として働いていました。

今はもうないのかな? 当時は「これぞタワレコ!」なディスプレイ看板やパネルが所狭しと展示されていて、各店舗の個性が光る売り場づくりをしていたのですが、そのディスプレイ看板をせっせと制作していたのです。

福岡店のような大きい店舗には、看板づくりメインの担当者が常駐しているアートルームと呼ばれる部屋がありました。そこで2mくらいあるパネルを切ったり、ペンキを塗りたくったり、スプレーで装飾したりと、黙々と作業をしていたわたし。

刃物や電熱線を使うため、制作しているときは集中していましたが、好きな音楽をガンガン流して同じアート担当の子と楽しくおしゃべりしたり、売り場担当のスタッフがふらっと遊びにきてくれたりと、タワレコ時代は楽しい思い出ばかり。

制作物は売り場に展示したら必ず写真を撮って現像に。データ保存じゃないところに時代を感じます

今はiTunesでポチッと好きな曲や気になる曲だけ聴くことができて、便利な時代になりました。そのおかげで聴くジャンルの幅が広がり、新しいアーティストを知ることができて、しみじみ良い時代になったなぁと感じています。20年前からしたら考えられません。

一方で、ジャケ買いすることもライナーノーツを読むことも、この先もう2度とないのかと思うと、たとえ思い出の中だけでもあの時代の空気感を覚えていることの尊さや、自分を形作るものの確かさに改めて気づかされたのでした。


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