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祇園ツアー、Z世代からのするどい質問

昨夜の祇園ツアー🌸
桜がもう満開じゃないかー!
今年はやっぱり早いですね。
4月に来られるゲストには遅咲きの桜を探して案内しなければ。

今日のゲストはアメリカからのファミリー。
いわゆるZ世代の娘さんの質問が鋭かった。
歌舞伎の説明をすると「なぜ現代でも男性しか歌舞伎ができないの?」、芸妓さんの説明で結婚したら辞めると伝えると「なぜエンターテイナーという説明なのに、結婚したら辞めないといけないの?」

伝統と文化だから、と言ってしまえばそれまでなのだけれども、やっぱりZ世代はジェンダーの問題に視点がするどい。国境も、性別も、言葉もひょいっと超えてゆく感覚を持った新しい感覚の世代。

たしかに歌舞伎や相撲や、いまだに男性しか入れない文化が日本にある。2018年に京都府舞鶴市で開催された「大相撲舞鶴場所」において、一人の日本相撲協会の行司が「女性は土俵から降りてください」というアナウンスがあったことは記憶に新しい。文化と人命を天秤にかけた場合、当たり前だけど人命が優先だと思う。

とはいえ、芸妓さん、舞妓さん、芸者さんの世界も変化している。
例えば、オーストラリア出身の人類学者、芸者さんのMs. Fiona Graham (フィオナ・グラハムさん)。海外出身で今では日本国籍を取得し芸者さんの文化を伝えている。
現役最高齢の芸者さん、浅草ゆう子さんは16歳デビューしてから96歳まで現役だったとのことだし、さまざまなキャリアの人もいる。

いまだに保守的なところもある一方で、静かに時代に合わせて変化をしていっている。伝統や文化 vs 多様性、ジェンダーレス、ボーダレスのバランスを取るのが、大事なのかなと。

伝統や文化だからと何も変えないと廃れていくし、だからといって多様性、ジェンダーレス、ボーダーレスの時代だからと全てを押し切られてしまうのではなく、ここまではいいけど、ここからは譲れません。と、どこで境界線を引くのかをはっきり決めて、バランスよく進むのがいいんだろうなと思います。

そんなことを考えさせられた祇園ツアーでした😊

サポートしてくれたらうれしくて感激します :D