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利他の心
ほんとうの私は、きっと欲ばりなんだと思う。
なんというか、全体の利益を最大にしたいというか。
自分の取り分が、多少減ったとしても、他の人の取り分が、それ以上増えるなら、いいじゃないのと思う。
たとえば、1個のパンがあったとしても、私は家に別の食料があるから、なくなったとしても、それほど大きな痛手を感じない。
けれども、本当に食べるものが何一つない家の人だったら、1個のパンがあれば、すごくありがたいと思うはず。
だとしたら、この私のパンを差し上げた方が、全体の利益は大きくなるよね?
パンを失う残念さと、パンを食べることができる喜び。
うん、やっぱり、後者の喜びの方が大きい。
こうして、私はせっせとフードバンクに寄付をする。社会全体の利益を最大化するために。
生物学者の福岡伸一さんが言っておられた。
私たちは、最初は一つの細胞だったと。
それが、手分けして別々の細胞に別れて、自分が自分のためにお互い助け合うようになったと。
もともと、みんな一緒なのだ。
ここからは、私の解釈になるのだけれど。
利他の心というと、人のためにという意味になりがちだけども、ほんとうは自分のためなのだ。
困っている自分を助ける。
ただそれだけ。
自分が困った時に、手を差し伸べてくれる社会がいい。
ただそれだけ。
だから、缶詰1個持って、フードドライブ出かけよう。
チャリーン♪ しあわせに、なーあれ(о´∀`о)