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エッセイの箱

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人生の時々に記したエッセイを、この箱の中に詰め込んでいきます。
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#犬神家の一族

怪しい小男

最初に読んだ絵本は『ぐりとぐら』。 お話も絵も、とても好きでした。 本格的に本に夢中になったのは、小学4年生の時。 読書感想文を書く宿題が出て、先生が 「図書室に行って好きな本を選んできましょう」 というので、クラス全員で図書室に向かいました。 『ぐりとぐら』から始まった私の本の選び方は、絵が可愛いものとか、動物が主人公のお話とか、日本昔ばなしのような民話が中心でした。親や先生から勧められた本を、ただ素直に選んでいたという感じでしょうか。 図書室で目に留まったのは『ドコ

吾輩は猫でR-犬神家の一族-

吾輩は猫でR。名前はM。 今夜は吾輩のご主人であるAkari姐が焼肉をたらふく食って苦しいとのた打ち回っているので、代わりに猫Mが弱輩ながらエッセイとやらを代筆することに相成った。 生暖かい目で見ていただければ、これ幸いでR。 「みいちゃん頼む! 代筆、頑張って」 吾輩に「頑張る」という人間的意識はない。 目の前のご飯に喜び、 くるくる動く猫じゃらしに興奮し、 寝たい時に寝、したくなったらトイレに出向く。 ただそれだけだ。 人間は頑張り過ぎだと常日頃思っている。 頑張っ