アタシがなりたかったのは 久住小春じゃなくて「月島きらり」だった
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かとうは、和牛川西の「 ン〜〜もうええわ 」を真似すると、赤子のようにキャッキャと笑ってくれるから大好き。
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中学生になれば、誰だってプリキュアになれると思った。プリキュアが選ばれた者だけがなれる存在だとしても、自分は絶対に選ばれる者だと信じて疑わなかった。化け物にされたクラスメイトを助けるのも、世界を絶望から救うのも、全て自分が成し遂げると。
実際の13歳はしょうもなかった。クラスメイトに耳元で、インターネットからコピペされた程度の下ネタを延々と囁かれるし、いじめられる側を悪とするいじめはいつまで経っても無くならないし。
僕だって主人公になりたかったけれど、中学校の主人公はだいたい「クラスを仕切っている流行に敏感な韓国アイドルが好きな女」だった。
大抵、そういう奴に限って、月島きらりになりたいと思ってはいないのだ。これが非常に妬ましく、厄介であった。素直に嫉妬と向き合うことはできなかった。
月島きらりになれないまま、プリキュアにもなれないまま、とうとうエヴァにも搭乗できなかった。世間とのシンクロ率はズレにズレて行き、『イタいヲタク』と化すのだ。
中学の頃なんて、みんなそんなもんだった。未だに中学のノリが抜けていない同級生を見て、つくづくとそう思うのだ。いつまでも子供ではいられない。大人になんてなりたくないな。
”ロックンロールというやつ”を聴いている中学生は、「窓際の逆襲」という言葉が非常に似合う、大層立派な大人になるはずだ。未来に期待しようじゃあないか。
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ここ2年ほど、1985年〜1987年生まれの人と、えらく深い関わりがあるのだ。女性も男性も。彼らは何か持っているのだろうか。僕を導いてくれるのだろうか。
大切にしたいと思える人が増えてきて楽しい。
これは自分自身の人生なのだから、素敵な人の傍にだけいたいものだ。
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1度、実家に帰った。
ハタチになったら東京へ戻る予定。
僕だけを愛してくれるかなあ。
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