3月19日、明日ワニが死ぬ。



3月19日、明日ワニが死ぬ。

僕らは馬鹿みたいに食パンにバターを塗る
無邪気なままで死ねるのなら本望だ




代わり映えのない、惰性の大学ノート
風でペラペラと捲れるのなら、それは本心で。

そんな馬鹿じゃないさ、

もう一杯、呑むかい?




色眼鏡が見えていたのは僕らのみ
彼にはきっと、鮮やかな世界を映していた

ボコボコにしたのは俺らじゃないか(笑)

もう、水彩絵の具は滲ませないでよ

白を足してやると、ほら、綺麗だろう?




薄い薄いレモンサワーに夢を語る
それを平気でぶち壊すのは、いつだって夢

皮肉なもんさ、この世に何を残せるか


君が遺伝子をのこすことを躊躇うのなら、
きっと僕もそうするよ

そんなこと、知る由もないだろうけれど。

僕の子孫がこの世に生まれなかったこと、
君のせいにしていても、何も生まれないからさ



1年経っても変わらなかったのは、
どうしても卑しい気持ち


変わったのは……
親知らずが生えてきたこと。


いざとなれば、
似るなり妬くなり好きにしたらどうだい?


喜んで応えますので、


そこで待っていて。

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