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かもしとたねエッセイ

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山の家、海近くの畑、自然界、人や動植物の生死などを通して感じる不思議。この世は不思議でいっぱい!その答えはそれぞれの人が持っていて、どんな人生にするかもその人が決めることができる…
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2023年5月の記事一覧

*田舎暮らしはスローじゃないよ!人生のスパイスを楽しみましょう~

田舎暮らしを夢見た時、田舎に住んだらじいちゃんばあちゃん達から 色々な生きる智慧を教えてもらいながら、 衣食住の全てを自給自足してやろうと考えていた。 実際、田舎暮らしを始めたのは35歳にもなってからだったから、 もうばあちゃんは亡くなっていたし、じいちゃんも97歳。 目論んでいた教えも残念ながら得られなかった。 畑や田圃は徳島の自然農塾に毎月通って教えてもうことができた。 発酵食品や保存食はネットで調べ、本を買いあさり、実際にやってみるしかなかった。 田畑も発酵食品も失

*日本の時間 四季・二十四節季・七十二候

じぃちゃんばぁちゃんが亡くなった時、この村の風景が変わったなぁと感じた。 1世紀近くの間、この村で生き、風景に溶け込んでいた人がいなくなり、 代わりに新しい命が生まれ、生きていく。 こうやって時代が変わり、価値観が変わり、 景色が変わっていくんだ、と初めて感じた。 と、同時に時間とは生命の事なんだと気付いた。 時間なんて、人間が作った観念だと思っていたが、 そうではなく、生命の営みそのものが時間なのだ。 お米は5月頃に種を蒔き、芽を出して成長し、 8月に花を咲かせて子供で

*昔の日本人は凄かった!玄米よりも白米よりも、分づき米!?

私の祖父は大正元年生まれの人で、祖母は大正5年生まれ。 そして私は介護の仕事についていたこともあり、明治・大正生まれの人たちをたくさん見てきた。 その人たちは現代人に比べてとても小さな身体なのに、 明らかに私たち昭和・平成生まれの人間とは桁違いの体力の持ち主で、すさまじい精神力も持っていた。 祖父は97歳で入院したとき骨密度を検査したら、なんと日本人20代男性の平均骨密度を上回っていた。 そら、何度こけても骨折しないはずだ、と驚きながら納得したものだ。 明治・大正・昭和初