お笑い賞レースに疑問を投げかけるダメ出しライブ「高円寺漫才部」
先日「高円寺漫才部」というお笑いライブがありまして。
ネタをやって、その後真面目にダメ出しをするという、盛り下がって終わるライブがあるのですが。
僕はダメ出しをするという役なんですけど、お笑い賞レースがでか過ぎて、何と言ったらいいか難しい時がよくあります。
やはり誰しもお笑い賞レースがメインの考えになってしまいます。
仕方ないことですが。
なので、こうやったらいいんじゃないかと思っても、賞レース向きじゃないなとか、僕自身もそう思ってしまい、何とも歯切れの悪いアドバイスになってしまいます。
僕の面白いは、幅広いので、笑いもそうですけど、感動もそうだし、ビックリもそうだし、感心もそうだし、それが面白いです。
なので笑いは面白いの一部です。
ひとつこんなことがありました。
ムーベさんという芸人のネタです。
自分のバイト先に、生き別れた息子らしき人が面接にやってきたという設定です。
息子かどうか確かめるために、小さい時の息子を思い出して、面接らしからぬ質問をしていく。
そんなネタです。
これをやるにあたり、最初に設定をお客さんにわからせる。
そして質問で笑いをとっていく。
そういうパターンです。
ただ、僕が思ったのは、まだ設定をお客さんにわからせない。
そうすると、何か変な質問を繰り返す面接の人。
質問内容で段々、生き別れた息子かどうか探っているとお客さんが気付いてくる。
そっちの方が、だからそんな質問をしてたのかという発見と気持ち良さをお客さんに与えることができます。
僕はそっちの方が好きだなと思いました。
ただ、それをやると、設定がわかるまでの質問で笑いをとることができません。
要するに笑いが減るということです。
ここでネックになってくるのが、お笑い賞レースです。
やはりお笑い賞レースを思うと、笑いを取った方がいいかなと思うわけで。
でももしかしたら、笑いだけじゃないかもしれません。
しかし、それは賭けになるので、あまりお勧めできないです。
こういうのが難しいところです。
お笑い賞レースは良い部分もありますが、考えを狭めているのも確かかもしれません。
そんなことをやっている「高円寺漫才部」です。
毎週水曜木曜やっているみたいです。
そしてちょくちょく、このようなダメ出しライブみたいなものがあります。
芸人のネタの作り方や想いがわかります。
お笑いの奥深さや難しさを知ることができます。
皆さんのお笑いに対する考え方や感じ方が変わるかもしれません。
こんなライブを見に来ませんか?
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