最終回 M9: '案外 Angai' (Album BLANKO episode)
(facebook初回投稿2016.1.8)
M9: '案外 Angai'
ALBUM 'BLANKO'曲毎ご紹介シリーズ。
ラスト・ナンバーは'案外 Angai' です。
このコーラスはあれです(どれや)
アルバム中一番速い曲だと思います、速さどうでもいいんですけど。。。
「ダダダダダッダダダダダ」のアグレッシブなリフで始まって、「Ah~~♪」のコーラスで大前進☆...といった感じでしょうか。
このコーラスはとある特撮ロボットもののOPからヒントを得たんですけど、結果全然違うので特定はせずにおきますよ。
でもね、偶然そのOPもリフじゃなくて歌詞だけど「ダ、ダ、ダッダッ」で始まります。
ホントに偶然。
変な曲のオーソリティー 鈴木広美
この曲マイナーとメジャーが入り交じってるのか、最後は転調してるように聴こえるんですけど、私だけなのか?
ギタリスト鈴木広美は皆様ご存知のように結構変な曲、、、というか捻った曲を作る人なんですけど、私は理論で考えてメロディー付けるわけではありません。
理論はよく知らないし、テラ・ローザ時代から歌を付ける時は、ギターとベースを聴いた感覚で、ほぼインプロで歌いながらメロディを大体決めて、それにそのまま歌詞を付けるというパターンなんです。
で、この曲も演奏聴きながらスキャットで歌ってたら、な~~んか「あれ?私、違うキーで歌ってる?」と思うことがしばしばありまして、、、でも「まぁええか。。。」てな具合で歌い進めていたんです。
そして、エンディングの「あんが~~~い♪」のところでまた「あれ?やっぱりおかしい?アタシ」
となって、
「まぁええか、いけてるしw」と、やっぱりそのまま歌い進めて・・・出来上がり!
どうでしょうか、広美が作った仕掛けを、うまく活かせたでしょうか。
この迷コンビで、これからもいい曲をたくさん作りたいと思います。
ベース、ドラムスの録音とマスタリングはヒカリン氏。ミックスはテル氏。
アルバムのラストを飾るこの曲は、ミックスダウンの作業の時にもラスト・ナンバーだったんですけど、いつも時間ギリギリまで頑張ってくれるのは若き敏腕エンジニア、内藤'TERU'輝和氏(当時は高田馬場のバズーカ・スタジオ)。
そして、アルバムBLANKOのマスタリングを担当してくれたのは、リズムトラックの録音をしてくれた大阪はマジックバス・レコーディングスタジオのオーナーでありエンジニアである沢村'HIKARIN'光氏。
ハイレゾにもできる解像度!!
このアルバムはヒカリンの提案で、ハイレゾにも対応出来る解像度32bit/96kHzで録音しました。
マスタリングも、現代主流の「音圧上げ'海苔'合戦」から離脱して、立体感のある音に仕上げてもらいましたのよ。
あ、そうそう、彼はTerraRosaのアルバム'TheEndlessBasis' 'Honesty'、そして、DemoTapeⅠ・Ⅱ、オムニバスの'Do Work' やMetal Warning 等の録音とミックスもしてるので、古~~くからのご縁なんですよ。
以上で、アルバムBLANKOご紹介シリーズは全曲終了です。
読んでくださってありがとうございました。
音楽は説明するもんじゃないと思うので(作った本人は尚更)、ちょっとしたエピソードのご紹介にしています。
楽しんでいただけたかどうか、ちょっと心配ですけど、続きはアルバムをお聴きいただいて、いろいろな風景を思い浮かべていただければ嬉しいです。
まだこのアルバムをお聴きになっていない方はぜひCDを手に取って、中のクレジットなんかも眺めながら楽しんでくださいね。
ありがとうございました。
Thank you very much.
(Musicians)
赤尾和重 KAZUE AKAO : Vocals
鈴木広美 HIROMI SUZUKI: Guitar
鎌田 学 MANABU KAMADA: Bass
泉谷ボン賢 SATOSHI IZUTANI: Drums
片岡祥典 YOSHINORI KATAOKA: Keyboards
1:Blanko 7'15'' ブランコ
2:Hachi 5'16'' 8(はち)
3:Saikoro 4'37'' (サイコロ)
4:Kiwi 4'38'' (キウイ)
5:Pierrot Heart 4'48'' (ピエロの心臓)
6:Noctiluca 5'03'' (夜光虫)
7:Sugoidance 3'22''(スゴイダンス)
8:Fireball Goes The Sea 4'30'' (火の玉が海を泳ぎきる)
9:Angai 5'13'' (案外)
(Album Data)
https://kazueakao.com/Kazue_Akao/blanko.html