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Album CONICALIFY episode M1 : Test Tube

(facebook初回投稿2017.4.30)

アルバム 'CONICALIFY(コニカリファイ)' から、第2回の今日は1曲目の'Test Tube'に纏わるあれこれです。

アルバムのオープナーで、速い8th feelのこの曲のアイデアが、鈴木宅から初めて赤尾のところにメールに乗ってやって来たのは、やはり速い曲だった2ndアルバムの『宇宙は滾れ』の時と偶然同じような状況下(さぁ、寝よか...とベッドに潜り込んで消灯した時)でありました。
このタイミングで来る曲って、なんだか翌朝まで聴くの我慢して放置することはできなくて、結局、消した明かりをまたつけて、起きて聴いてしまうんです。
この曲、1度目聴いた時点では「なんだか、えげつないイントロやなッ」「え?ええ?なに?なになに??」という感じで頭が追いつかなかったんですけど、落ち着いてもう一度きいた時に「わーーーっ♡」と来て「ピィーーン!ピンピンピーーーン!!」と来たのである!!
「この曲は絶対にやらなきゃ~♡」というやつですね。

アルバム ’CONICALIFY’ は、ちょっとタフでハードな作品にすることに決めていました。前作の'BLANKO' が『大人のハードロック』的なアルバムなら、今回は『メタルじゃっ』という感じ。
そういう方向性みたいなことは、ギタリストの鈴木広美と相談しながら決めるんですけど、そのイメージにピッタリな曲なんですよね、Test Tubeは。でも、広美本人は、ベーシックを作ったもののしっくり来てなかった様なんですが。。。
でも、私が「ぜーーーったいカッコイイってーーーっ」と、強引に進めていった記憶があります。

さて、こうしてアルバム用の候補曲を広美がいろいろ作ってくれてる時、実はドラマーの泉谷ボンは交通事故で左腕や肩などを骨折して入院~リハビリ中...という状況だったんですよ。でも、ボンに叩いてもらうつもりでした。この速い曲もね。鬼みたいなバンド。。。♪
実際、広美と二人でデモを作る段階になっても、ボンが復帰できる見込みはまだ完全にはなかったので、内心ヒヤヒヤだったんですけどね。でも、このCDを聴いていただくと嘘みたいに素晴らしいドラミングでしょ?
ものすごく頑張ってレコーディング出来る様にリハビリも間に合わせてくれたんです。ボンも頑張ったんですけど、ドクターやリハビリの先生、看護師さん達総出でボンが'Test Tube' を叩ける様に間に合わせてくださったといっても過言ではないくらいです。
そして、もちろんご家族にも感謝です。
本当に大変な毎日だったと思います。

やがて、レコーディングが大成功に終わって、そのあとレコ発東京ライブも美事なドラミングで飾ったあと、またボンは同じ方法で、今度は右脚などを骨折してしまうんですけど(涙)。。。その話は機会があれば、また。

とにかく、CD 'CONICALIFY' をお持ちの方は、今一度 'TEST TUBE' を聴いてみてくださいね。この曲は、きっと、演奏の仕方によってはチャラい、、、というか、軽い類いになってしまう可能性も含んでると思う(広美氏も最初そこを心配していた)んですけど、そんな香りが微塵もないのは、ベースが鎌ちゃんだからなんですよね。
指弾きで、この速い曲を爆発的に楽しんで弾いてくれて、スゴい仕上がりにしてしまうんですからね。真骨頂とはこのことです。
まったく、鎌田氏のベースはホントにね、なんというか、桁違いに素晴らしいのです。
きっとまだ聴いたことない方もいっぱいおられそうですから、まだの方はぜひ聴いてくださいねっ☆

次回は2曲目の 'Chamber' のことを書きまする。

(アルバム収録曲)
1:Test Tube
2:Chamber
3:Cypress
4:Basho
5:Caldera

(Musicians)
赤尾和重 KAZUE AKAO : Vocals
鈴木広美 HIROMI SUZUKI: Guitar
鎌田 学 MANABU KAMADA: Bass
泉谷ボン賢 SATOSHI IZUTANI: Drums

歌詞はこちらです。
https://kazueakao.com/Kazue_Akao/conicalify_lyrics.html

(Album Trailer)
https://youtu.be/jsuHhnKbkUQ

(Album Data)
https://kazueakao.com/Kazue_Akao/Conicalify.html

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