「2020年7月8日」

私はひるまない。何にも屈しない。ずっとそう思って生きてきた。
でも実際にはいろんなものに負けてきたし、たくさんのことを諦めてきた。
今日だってそうだ。私は自分に負けそうになっている。
山積みの課題を、考えなければならないことをいっぱい残している。
オンライン授業が終わって3時間後私がベッドから起き上がり、まあまあな夜ご飯を作り、そして食べて、メールを確認したところで午後八時。
私は昨日から今日は絶対に外に出まいと決めていた。理由はお金を使いたくないから、髪の毛をコテに挟みたくないから。さっき宅配便のお兄ちゃんが2回もオートロックを鳴らしたけど、私はついぞ出なかった。すごく申し訳ないけど、明日また来てもらおう。不在届は、また明日。
どうして毎日、こんなにやることが増えていくんだろう。どうして毎日飽きもせずにSNSを見ているんだろう。でもどうして漫画やテレビはいくら見聞きしても罪悪感がないんだろう。
今日は自分に負けそうになった。でももう、負けていいと思った。明日は一週間で一番来てほしくない木曜日。朝から会いたくない女と顔を、声を、合わせなければならない。こんなに気持ちがじめじめしているのは外が大雨だからではない。人に会っていないからだ。
余計なことを考えてしまうのは、いつも一人の時だ。1人で家にいる時、一人で自転車をこいでいる時、一人で買い物をしている時・・・。こういう時間が全くないと気持ちが詰まってしんどいし休みたい。でも、私の場合たまに、でいいのだ。半日でいい。半日だらだらした後、午後から予定を入れる。それくらいの方が心の健康を保てるのだ。
だから、こんな日はもう負けてしまおう。何に?自分に。高みを目指そうとするからしんどくなるし、心が詰まる。完璧に手を出そうとするから、初めの一歩も踏み出す気になれない。大事なのは情熱や気持ち。思いがこもっていれば、それでいい。
本当に?
多分、というか確実に、もうある程度のクオリティを求められているのだ。やるべきことをやって褒められるのは義務教育まで。私はとっくに高等教育の終盤に差し掛かっているのだ。
今までいろんなことに手を出しすぎて何にも成し遂げられていないことに見て見ぬふりをしてきた結果だ。本当にそう。本当にそう。
あと少しで今日が終わるけど、あと少しで何かを前に押し進められたらいいな。いいな。明日をよりよくできるのは、他でもない自分だけなのだ。