私も、早く大人になりたい子どもでした。

 ポケットモンスターソード・シールドが発売された日に、こんな作品が公開されました。

 “ポケットにファンタジー”のカバーです。しかも、小林幸子さんと初音ミクによるVOCALOIDと歌ってみた作品です。

 永遠の16歳である意味では、ずっと子どもな初音ミクをデュエットの相手に選んでくれて、ボカロファンとしてとても嬉しかったです。

 私がこの曲の原曲を聞いたのは、子どもころでした。当時の私は、いい歌だな、と思ったのですが、子どもに戻りたい音なの気持ちが、これっぽっちもわからなくて、「大人になったら、わかるのかな?早く大人になりたいな」と思っていました。

 そのころは、なんとなく早く大人になりたい気持ちがありました。でも、それが何だったのか、今では思い出せません。

 大人になった私は、この歌の子どもに戻りたい気持ちが、わかるようになりました。なってしまいました。

 でも、子どもだったころの私を忘れないように、大事にとっておいています。壊れないように、そっと胸の奥にしまっています。

 「大人なのに、子どもの心を持っているなんて変なの!」と子どものころの私は、不思議に思うかもしれません。それでいいと思います。

 子どものころに思い描いた大人とは、ほど遠くて、正直凹みそうになります。でも、最近になってやっと、ゆっくり思い描いていた大人になってもいいかなって、思えるようになりました。

 大人のフリをした大人が、結構いること。大人は泣かないと思ってたけど、影で泣いていたり、感動して泣くこともあること。大人になっても、根本的なところの“私”は変わらないこと。

 私は、子どもという生き物が好きです。理由は、「好奇心が強いから」です。私も、好奇心を持ち続けて生きていきたいです。

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