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色褪せないそのサウンド

 あなたはもともと好きだった曲をもっと好きになった。そんな体験をしたことがありますか。それは、何度も繰り返し聴いて育ったものだったり、ライブといういつもとは違う場面で聴いたり、様々だと思います。

 私が最近体験したのは、ボカクラ(ボーカロイドの楽曲が多く流れるDJイベント)でした。しかも、それは3月9日ミクの日だったので運命的なものを感じてしまいました。

 とあるDJさんがVOCAROCKの名曲(しかも懐かしめ)をかけていて、すごくお若そうなのに知ってくれている。選曲に感動しているとき、ふと耳に流れ込んだイントロ。そのとき、私の心から何かが溢れてきました。

 そのイントロは、bakerさんの“サウンド”でした。2007年投稿のこの作品との突然の再会は、あまりにも驚きの感情が強すぎて、その場でしばらく固まってしまいました。もう10年以上も前の、最初に聴いたときの気持ちを思い出しました。

 出会った当時は知らなかったのですが、投稿された当時には珍しいロックという曲調、そして初音ミクが出てこない実写PVも珍しかったそうです。また、初期の名曲としても有名でゲームに収録されたり、公式ライブで演奏されたりしたそうです。

 イベントが終わった帰り道。私は、“サウンド”を聴ききながら電車に揺られていました。改めて思ったのは、名曲は色褪せないということ。今聴いても変わらない良さがあって、何年たってもこの曲を聴いてますというコメントがついている理由がわかる気がします。

 爽やかなVOCAROCKに少しぎこちない初音ミクの歌声は、ずっと聴いていられます。今も変わらずその音色は、歌詞は、ここに届いているよ。そう呟きたくなります。

 また、好きな曲をもっと好きになれるきっかけをくれるボカクラが、改めて好きだと思いました。

 今回は、bakerさんの“サウンド”について語ってみました。この記事を読んで語りたくなった人は、ぜひ語りましょう。ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
 

 おまけ:bakerさんがミクの日に“サウンド”をRemixし、動画を投稿しています。こちらもぜひ聴いてみてください。


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