感情の波間で生まれた涙 ~MIKU's TEARS 01 DJ後記~
期間が空いてしまいましたが、6月23日に行われたMIKU's TEARS(以下ミクスティ)のDJ後記を書いていきます。
ミクスティは、名古屋の新規DJイベントでパッションファクトリーというイベントの二部がミクスティという位置づけでした。(一部はライブ中心でDJタイムも少し挟みます。サブカル系イベントです。)
私は、持ち時間30分で“TEARS タイム”を担当しました。ミクスティは各時間後とにテーマを決めて、DJするイベントで、私はイベントのタイトルにも入っているテーマを担当させていただきました。
なので今回は、「涙」や「泣く」など、感情を揺さぶるDJを目指しました。最初はバラードをショートミックス(短く、一番サビでつないでいくやり方で)しっとりしようと思い、セットリストを組みました。でも、どうもしっくり来ません。心が動きませんでした。
それなら、感情を揺さぶられた曲をかけるのはどうか。そう思って、私が聴いていて心が揺さぶられた作品を選曲しました。どの曲も途中で切ってしまうと、曲の伝えたいことが伝わらないと思い、フルがけしました。
では、一曲ずつ紹介していきます。
1*イズレ / “Weep”
感情全て集めた願い
Weepは、英語で“涙を流して泣く”という意味です。今回のDJのコンセプトにぴったりですね。
初めて聴いたとき、鏡音リンの歌いっぷりに驚きました。しっとりと見せかけて、サビで爆発するタイプの曲に弱いです。ベタだけど、説得力がありました。
2*hario / “S.A.S”
「濡らした膝を見つめながら流した」
この曲もサビでまるで感情が爆発したかのように重音テトが歌い上げます。S.A.Sとは、“Sound And Smell”です。思い出の欠片には、そのときの匂いだったり、感情だったりが埋め込まれています。
ふとした拍子にそれがよみがえり、どっと感情が流れ込んでくる。そんなときに零すのが、涙です。
私はこの曲を聴いたとき、サビの重音テトの声が涙をこらえて叫ぶように歌っているように感じました。また、曲の終盤に静かに終わっていくと見せかけて、もう一度サビを繰り返す。それはまるで感情の波のようで、ハッとさせられます。
初めてこの曲を聴いたとき、その曲から浮かんでくるものーー感情の熱量に圧倒されました。
3*y0c1e / “One More”
※動画は、収録されているCDのクロスフェードです。CDにだけ収録されています。
切ない涙が落ちてくるんだ
それをすくい上げて歌に込めた
ここからテンションを上げて、踊れる流れをイメージしました。この曲は、泣けて踊れる作品だと思います。
この曲をかけたとき、気持ちが高まりすぎて、踊りたいゲージが満杯になってしまいました。そして気づくと、スススッとDJブースを離れて前に出ていき、踊って(ステップ踏んで)しまいました。(下はイメージ図です)
「あ、これは踊り続けてしまう……!」
と、途中で冷静になってDJブースに戻りました。
踊っていいんだよ!楽しもう!の気持ちで、ぴょんぴょんしました。伝わってたら、めっさ嬉しいです。
4*Masaki(原曲:トラボルタP) / “ココロ -The Perfect PROGRAM”
今 動き始めた 加速する奇跡
ナゼか ナミダが 止まらナい…
心があるから感情が生まれる。この曲は、あるロボットが心を手に入れ、なぜか涙が止まらなくなる作品です。
原曲は、トラボルタPさんが作詞作曲ですが、今回かけたのはMasakiさんがアレンジしたものです。だんだんと歌声が鮮明になっていくのと、この作品がもっと知られてほしいと思い、選曲しました。
5*ryo / ODDS&ENDS
※46秒から曲(ライブ)が始まります。
想いは涙に ぽつりぽつりとその頬を濡らす
去年のマジカルミライで聴いたとき、私が泣いたので選曲しました。今回もDJしてるとき、泣きそうになりました。
ryoさんと初音ミクの話。
私と初音ミク。
完全に重なることはないけれど、ある一点で繋がる。そんな気がします。
この曲を聴いてるときは、聴き手と初音ミクのことを思い出すのではないでしょうか。
6*みきとP / “Tears River”
涙の河を渡る時も
そっと花びらを散らしてく
いつか泣きたい時も 逃げたい時も そばにいてあげる
溢れそう もう溢れそう その瞳が背負った涙
「涙」がテーマならこの曲で〆たいと思って、選びました。この曲も泣けて踊れる作品だと思います。
ラストの曲なので、私もDJブース離れて前で踊りました。
マジカルミライ2016年のライブの映像を見たとき、ED(スタッフロールが流れていくとき)にこの曲がかかってとても好きになりました。
以上でかけた曲の紹介は、おしまいです。曲を聴いた人に感情の熱量を届けられたら、嬉しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?