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ネイティブドラム

久しぶりの投稿は
ワークショップへ行ったお話です

先日淡路島へネイティブドラムを作りに行った

息子が大阪へ行き
愛猫も天国へ行き
いろんな変化を感じていた春

ハイカラーでは年に2回のネイティブ・アメリカンの浄化の儀式スウェットロッジをやっている
その儀式をガイドしてくれている
山田圓尚さんこと山ちゃんは
素晴らしいシンガーでもあり
いつもドラムを鳴らし歌でリードしてくれて
その歌はみんなを一つにし
力を取り戻して行く感覚になる

スウェットロッジの中ではドラムを打ち鳴らし
歌を歌う事で
熱い波をみんなで超えていく感覚がある
歌と同じくらい重要なドラム

ドラムは心臓の音を表しているという
普段意識していない心臓は
動かそうとしていないのに
私たちの命を生かすために
ずっと動いてくれている
その命の音をドラムが思い出させてくれる

そんなドラム作りのワークショップは
前の日にスウェットロッジに入り
みずからを浄化するところから始まった

スウェットロッジでは
山ちゃんがネイティブに鹿狩に
連れて行ってもらった時の
お話をシェアしてもらった

木の上で息を潜めて鹿を待ち
木の上から鹿を射る
そして、命をいただく

その時に山ちゃんはネイティブから
鹿のために祈りなさい
その祈りは
Be the dear
鹿になれも言うものだった

自分が鹿だったら
どんな人間になら自分の命と肉を
分け与えてもいいのか考えなさい
そして,そのような人になると
誓いなさい
それが鹿へ対する祈りだと
教えられたそう

そのお話を聞いた時
ドキッとした

どんな人間になら.....そんな問いに
わたしは命をいただくに値するんだろうか
そして,その誓いを守れるだろうか
と思いを巡らせた

どんな人になら
命を与えてもいいと思うのだろか

考えろ、わたし
わたしはどんな人になればいいのだろうか

そんな心に刺さるお話を聞いてから
スウェットロッジに入った

今回は熱さはさほど気にならず
とにかくその時その今に居続けた
そして
その中で起きる自分の感情や自分と
共にいた

そして
スウェットロッジは終わった

いつも終わると
心地いい疲れとエンパワーされた感覚
そして、大地に身を委ねた時の
きもちよさ
みんなと繋がっているという感覚

そんな感覚を味わい感謝が自然と溢れる

その夜は
そのような感じでゆっくりふけていった

次の日は
鹿の皮をなめす所から始まった

五色浜という美しい浜辺に
並べられた
20頭あまりの鹿の皮

生前の姿を思い起こすような、
広げられた皮をみて
一瞬心がドキッとした

命をいただいたんだな
やはり,氣が引き締まる

鹿の皮に祈りを捧げ
歌いタバコを捧げ
参加者のお友達はインスピレーションで
ゼラニウムのお花を持ってきてくれて
そのお花も捧げた

そして
肉と脂肪のついた皮の内側を
ヘラで綺麗に擦りとっていく

海水をかけながら
ただひたすらに肉と脂肪をとっていく
皮を剥ぐって凄いな
結構怖いなと思ったり
これをドラムにして命を繋ぐ事
そしてそのドラムの鼓動は命の音
その音でみんなが繋がるって
すごいなぁと神聖なきもちを味わいながら
ただひたすらにヘラで削ぐ
でも
最初の神聖なきもちも
途中から
道のりの長さにくじけそうになって
あー,疲れたーと
投げ出したくなってみたり
ヘルプの方に助けてもらって
相談事話してみたり
そしてまた急に神聖なきもちが戻ってきたり
寄せては返す波のような感情と共に
無事にわたしの元に来てくれた鹿の皮は
綺麗になった

わたし達は用意されてた皮をなめしただけなんだけど、そこへ来る道のりの話をきいたら

本当に私たちのやった事は
ほんの一部であったなと
感謝が溢れた

鹿の命が始まり、そして終わり
その鹿を捌き皮を剥いでくれた
猟師さんがいてくれて
それを綺麗に保存すべく
冷凍庫を送り、冷凍保存してもらった
鹿皮を冷凍庫ごと回収してきてくれた
山ちゃんの裏でのお仕事があり

舐めしやすい状態で
用意してくれた

そこにヘルプの方も来てくれて

すごい愛だなと
愛の循環を感じずにいれず
暖かいきもちになった

まだ
鹿に誓える言葉は見つからないが
できる頃までには
少し見えて来るかなとおもっている

そして
次のワークショップへ続く




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