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迷ってたら思い出した、あの日のことを。


今朝、飛び降りようか迷っていた。


実家のマンションは6階。

ベランダから飛び降りたらきっと死ねる。


どうしようかな。


そんな風に考えてたら、
あの日のことを思い出した。


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随分前だけど、お隣のお隣Cさんは、ベランダから飛び降りて亡くなった。

私が中学生か高校生ぐらいのときだった。

夜に帰宅して、私の母親から知らされた。



幼い子ども2人と旦那さんを残して、母親のCさんは亡くなったのだ。
数年もしないうちに、新しい母親らしき人が出入りしていた。

ああ、、そういうことか。
Cさん、きっとすごく辛かったよね、と思った。


残された子どもも、
実の母親Cさんが自殺に追い込まれ
その後新しく別の母親がくるなんて、、
言葉に言い表せないほど苦しいだろうな
そして、可哀想だな、と思った。


私はその子どもたちと親しくなかった、
ただのご近所さんだったので
何も出来なかった。


でも、確実に子どもは荒れているようだった。

数年後、成長した兄の髪の毛は
金髪になっていた。


家庭の事情はいろいろある、、。

そうは思っても、何も出来ない私は

とても無力を感じるしかなかった。


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急に思い出した。

飛び降りようかと迷っていたのに


残された家族のこと

発見した1階の住人のこと

こそこそと噂話をする近所の人のこと


ある人が「自殺」した、その後のこと。。。


黒い黒い渦がマンションを取り囲んだ。

いつのまにかその渦は無くなり

みんな普通に過ごすようになってたけど。


フラッシュバックのように思い出した。



「自殺」する本人は止めない。

それほどつらいんだよね、って。

でもその前にせめてもの苦しい思いを聞けたらな
って思う。

問題は、「その後」なのだ。


周囲にいろんなことが起きる。

いろんな噂話が出回る。


周りの目、目、口、口、耳、耳


気持ち悪い。


大人は、周囲は、気持ち悪い。


家族をそんな目に遭わせるのは気が引ける。


そんな風に思って、
私はベランダには出ないことにした。


でも飛び降りたいきもちは変わらない。


このきもちの行き場はどうしよう。

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