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言葉の盗人、日本人

私は、完全フリーでお仕事をする前に
某カフェ(アメリカ発祥の)でお仕事をしていました。

そこは基本的に接客用語は無し。

しかし1つだけ
決まり?があって、

「いらっしゃいませ」
は、使わない。
ということ。

その代わりに何を発するか、は
1人1人自分で考えることができます。


私のカナダ人の生徒さんも
「いらっしゃいませ、と言われたら
どう返すのが正解なのか。
日本人を観察していると、
いらっしゃいませって言われても
無視しているみたいだけど」
と困っていました。

私も
「基本的に、その言葉には
返す言葉がないんだよ」
としか伝えられませんでした。


日本に住む私たち日本人にとって
店員さんからの言葉は
何であれ、基本無視。

でも他の国の方から見たら
少し異様に見えるのかもしれません。

(余談ですが空港で働いている時に、
見た目では何語で接客していいかわからない時は
「こんにちは」と声をかけて
無視されたら日本語で接客。
言葉は返してくれなくとも、
アイコンタクトしてくれたり
ニコッと返してくれたら英語または中国語で
と思っていました。)


ヨガには
「不盗(アステア)に徹した者のところには、あらゆる富が集まる。」
という教えがあります。

大抵の方は
「盗みなんてしないよ」
と、思うことでしょう。

しかし、ヨガの教えを考える時には
意:思いのレベル
口:言葉のレベル
身:身体のレベル
この3つでできているか、と考える必要があります。

私はこの教えを知った時
真っ先に思い浮かんだのが
「店員さんに対して、言葉を返していない。
私は盗人だ」ということでした。

その日以降、
「言葉のレベルでのお返し」
を意識してみました。


今住んでいる場所は
地元ではないため知り合いは少なかったのですが
言葉のお返しを続けていると
店員さんに顔を覚えてもらうことができ

「息子ちゃん元気?」とか
「ヨガの調子はどう?知り合いに声かけといたよ」
なんて声をかけられるばかりか
「これ、休憩中に食べようと思ったんだけどあげる!」
とお菓子を頂いたり(笑)

まさに「富」と言っていいことが
集まるようになってきました。


返してもくれない人へ
何かを渡そう
なんて気が起きる人はそういないですよね。

やはり、お返しをする人の元へ
富が集まってくるの自然なこと。

そしてお返しをすることで
自分自身も清々しくいられます。


この教えの解説には
「私たちは盗まずにはいられない。
だから、常に頂いているという意識で
感謝の気持ちを持ちましょう」
と書かれています。

これまで店員さんの
「こんにちは」や「ありがとう」に対して
何もお返しをしてこなかったのに
急に始めるのはちょっと恥ずかしいですよね。

そういう時には
「いつもありがとう」という
感謝の気持ちを持ってみることから
初めてみましょう!

感謝の気持ちは態度に表れる!
(空港で働いている時のアイコンタクトやニコっで返してくれる方のように)

そういう小さなお返しの積み重ねが
いずれ大きな富になることでしょう。



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