理想のおしつけ。

俺の名前は、けいと。
自分には、この当時の記憶はない。
情報として持っているので書こうと思う…。

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3歳から、バレエを習わされていた。
幼稚園に入っても、お菓子を食べる時間(15時)になると隣の体育館でバレエの講師からの本格レッスンが始まる。毎日皆がお菓子を食べる姿を横目に渋々レッスンに向かっていた。先生は目を光らせていて、手を叩きながら大声を張り上げる。毎日、母親が迎えに来るのを待機する部屋は皆がお菓子を食べたり遊んだりして交友関係が出来ていた。僕だけバレエのレッスンを待機するだけの場所で、1人ぽつんと絵本を読んでいた。本のページで指を切った。
(っ痛ぃ…!!) 人差し指の横側から血が溢れ出た…少し深い。この時、初めて怪我をしたように思う。手を切ると、痛くて、なんだか安心するんだ。幼いながらそう思った。

母親はピアノの講師だ。
幼い頃はピアノとピアノを習いたかったらしい。そのせいで、ヤマハピアノ教室とバレエ教室(僕だけ)に通わされていた。

母親はこの時からヒステリックで、
僕、私に毎日のように暴力を振るっていた。
ムースで髪を固める時、髪を思い切り引っ張る、ピアノが出来ないと頭と手を思い切り叩かれる。そんな毎日で、常に精神的に不安だったように思う。頑張っていれば、
母親が認めてくれる。そう思っていた。

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