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2019/11/13

日本酒が好きだ。こんなことを書くと「うるさいぞニワカ!」と言われそうな気もするが、私は日本酒を飲むのが好きだ。
日本酒というと、度数が強くて匂いが独特で、味もカクテルのような飲みやすさではなく……と初めて手を伸ばすにはハードルの高そうな種類の酒だと思われていそうな気がする。実際、私もそう思っていた。日本酒を飲めるようにはなれないだろうなと。

そんな私が日本酒を口にしたきっかけは、ヤケになって強い酒を飲もうとしたことだった。何とも安直な話だが、当時付き合っていた彼氏に振られ落ち込みヤケになった私はとりあえず強い酒を飲んで酔っ払ってしまえと思ったのだ。友達を呼び出し地元の居酒屋でビールや焼酎を飲み、これでもまだ足りないと日本酒を注文した。

いま思えばあんまりなきっかけではあるが、あれから数年経った現在、日本酒を愛飲している。国内旅行に行くたびに現地で地酒を飲み、お土産として買って帰り、家でまた堪能する。ここ数年でお猪口も増えた。イベントで貰ったり、可愛いデザインのものを購入したり、日本酒に付いてきたりと少しずつ増えたからだ。お酒本体だけでなく、飲むための器も揃い、宅飲みのための環境も整ってきている。

最近は梅干しと納豆を肴に、録画したテレビ番組を観つつ晩酌することが密かな楽しみだったりする。ご飯のおかずはお酒が進む。日本酒との相性は最高である。
いつか誰かと一緒に晩酌したいと思いつつも、1人で飲む楽しみも捨てがたい。そんなことを思いつつ今日もお猪口にお酒を注ぐ。

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