#8 生きる意味なんてないと言うけれど

ディズニープラス限定で観れたジャズピアニストが主人公の映画、「ソウルフルワールド」で、「生きる意味(生まれた意味だったかな?)なんてないのにねぇ」って天界?の人が呟いてるのが妙に印象的で覚えてる。

最近思うのが、「神様はなんで私をこの楽器でスタートさせたのか」(楽器の種類は敢えて伏せます)

私が高校時代に吹奏楽部に入り始めた楽器は クラシック奏者が多い正統派系の音楽が得意なもので、ポップス系のサウンドが少し苦手である。が、私はクラシックを突き詰めることはこの先多分無く、自分が、サウンドがカッコいい、楽しいと思う音楽ばかり追いかけていくんだろうな。

ギターやピアノみたいにコードが弾けるものに出会う人生でなく、サックスみたいにジャンル問わず…な訳でもない単音吹奏楽器。口が塞がってる時点で、歌いたいときに歌えないことが 正直つらいなと思う。(楽器の可能性を狭めてる自分自身の歪んだ価値観だよ、というツッコミは十分 分かります)


神様はなんで私にこの楽器に出会わせたんだろう。表現したいことと楽器のミスマッチは 音楽する人間の権利を受け取れなかった「ハズレ」を引いたのかな。と思ってしまう時も、たまにある。もちろんこの楽器の魅力も存分にあるし、プロで活躍してる方もたくさんいらっしゃる。大変尊敬しています。

語弊を招かないよう書くと、楽器をけなしているわけでなく、私の人生にほかの楽器でなくこの子と出会ったのは、なにか意味があるのかと 勘ぐってしまうのです。「意味なんてないのにねぇ」とソウルフルワールドは言っておりますが。


心が震えるサウンドと自分の扱える楽器が、なんとか溶け合って美しくまとまるものを作りたいな。意味があったんだ、と思えるかどうかは自分次第なんだろうな。意味は後付けなんだ。



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